紙工作・軍艦「高雄」製作記

2004.8.3 軍艦「高雄」製作のはじまり (7/12より)


はじめに

 性格が雑な割には細かいことが好きである。が、決して細密な工作の腕がいいわけではない。まあこの辺でいいだろうとしてしまう気持ちが、いい加減なもの作りになってしまうようである。集中力が途切れてしまいそうになると思い切って作業を中断し次に備える技を身に付けるともう少しましになるのではないかと思っている。自分の記憶で仕事をしてしまいがちなので作りが複雑になると自己破綻を起こしてしまう。今夜中にここまでやってしまおうと思うのが禁物のようである。分かっているのであるが、素早い見切りと作業メモによる記憶のつなぎ合わせができれば一流なのであるが・・・(汗)   ればたらを云うのは約束違反である。
いい仕事をやるには、集中力の持続と円滑な作業再開が必須である。コンピューターであれば簡単なことであるが生身の自分には大変苦手なことである。いずれにしろ、必要なことは継続する心を持ち続けることである。

と、いつもになく真面目に書いてしまったのは、ペーパークラフトのせいである。からくり日記・ペーパークラフトで紹介した帝国海軍の重巡「高雄」戦艦「扶桑」1/250模型を作ろうか否かで逡巡していたのであるが、この間、ペーパークラフトというかカードモデルの世界を垣間見て驚いてしまった。親子で作るほのぼのとした動物ものから、「えーっ、これが紙で出来ているのか。」と思う驚異的な精密キットまで世の中にあることが分かった。ーパークラフトなんて時間の浪費であると思われる向きもあろうが、一枚の紙が見事な立体に生まれ変わる不思議さを味うのも、もの作りの妙かと考える。生きるために即必要なもの以外は所詮時間の無駄なのであるから、紙の世界に油を売ることもかまわないだろうと思う次第である。

<一等巡洋艦・高雄。 何とこれがでできているのです。>(Digital Navy CD-ROMより)

簡単に始めることができて、それでいて奥深い紙工作の真髄を極めることができるのもまたよきことかなと思いてこの項を書いてみることにした。
 先週末から夏休みに入ったものの今年の暑さと気の緩みからお腹を壊してダウンしていた。やっと持ち直したのでメモを製作記にして連載を始めることとした。さて何ヶ月掛かるのやら、完成できるのかも皆目予想が立たないが、お付き合いをお願いしたい。(2004.8.3)

製作日記の始まり
6/8 手に入れてしまった。
 何を血迷ったのかオークションで入手。入手のあらましはからくり日記に記述した通りである。
紙でこのような精緻な作品ができるのか、正直言って驚いた。CD-ROMであるのも助かる。
日本の軍艦の中でも一番惹かれる昭和7年(1932)に建造された重巡「高雄」を何とかまともに作ってみたいと思う。







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