からくり鐡道の仲間達
この車輌は、NYC Hudosonと同時期にKATOのショールームでオレンジイエローの派手な塗装と独特の容姿にグラッと来て入手したものです。購入経緯は、「ポッポの煙・山椒は小粒で」にて紹介しているのでそちらを参照して下さい。 ご覧のように最近の米国ディーゼル機関車とは全く異るシンプルな姿ですが、その時代としては強力な5,000hpの出力を持っていました。2軸の動力台車4組の機関車が重連で長大な貨物列車を牽引していたようです。 まあ、もののお話としてこの機関車は、評判が悪かったようです。2,500hpのエンジン2基の片型が故障すると全ユニット修理しなければいけなかったようです。普通ならば片系生きていたら動くのが普通なんですが、設計者が世間知らずだったかも知れません。それはさておき、買い漏らしたガスタービン機関車とともにあのBIGBOYのDNAを引き継ぎ、Union Pasificを代表する機関車です。
日本のディーゼル機関車のトルクコンバータによる制御方式と異なりディーゼルエンジンで発電機を回し、その電力で各軸に付いた電動機を駆動する方式で動いている機関車です。発電所を搭載した電気機関車だと云えば分かり易いと思います。機関車の出力をあげるとエンジンのスロットルが開き発電量を増すという仕掛けです。 そういえば、和田ワークスでは実物と同じ方式で動くライブのディーゼル機関車GP-9を発売しています。負荷に見合った出力で同一速度を維持するという正統な制御機能も装着できるそうです。ただしエンジンはディーゼルではなく模型用のグローエンジンです。3/7の吉祥寺北裏鉄道ではオーナーの高橋さんとメンバーの細野さんによるGP-9の重連運転を拝見することができました。これならば蒸気もいいけどエンジンもいいなと思った次第です。
<単機、試運転です。強制空冷エンジンのフィンが見えます。>
<重連での運転です。力行の様が排気で分かります。>
さて、NゲージのU50の内部は、殆ど錘であり重たい車輌です。中央の両軸五極モータから中間のギアを介して前後部2組の台車をウォームギアで駆動します。内側2組の台車はダミー動輪のまやかし8軸DLです。 ところが150g?という重い重量が両端の動輪にかかることから滑り止めを持たない4軸の金属動輪にも関わらず意外に大きな牽引力を発揮します。これならば米国型の長大編成の牽引も可能です。ただし、曲線に弱く長大なカーブを持つレイアウトでなければその能力の発揮は困難です。やはり、米国の壮大なレイアウト用の機関車と思いました。現代の技術をもってすれば、全8軸駆動、急カーブ対応に仕立てられそうでちょっと勿体ない機関車です。いずれにしろこの機関車やBIGBOYに牽引させても違和感のないレイアウトが欲しくてたまらないこの頃です。(汗) この機関車U50もオークションで1輌増備したので重連運転も可能になりました。(2004.3.21) |
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