からくり鐡道の機関庫

1977.10.10製作・45mmシェイ(SHAY Geard ClassB)(除籍)


 10年ほど前に処分してしまった機関車です。埋め草で登場させました。この機関車に昔から憧れていたにもかかわらず魔がさしてしまい消え去ってしまいました。3気筒の小さなエンジンでちょこまかとよく動きました。しかしながらアスターの初期の作品なので細かいところで気に入らない箇所が目に付きました。マイナスネジが多用されており不細工な組立結果になったので六角ナットを知人から分けてもらい少しましにしました。
とはいえ、夢にまで見たSHAYを我が手で作ることが出来るとは思いもしませんでした。アスターのチャレンジに脱帽した素晴らしい製品だったと思います。
しかしながら、問題もありました。シリンダーがムクの砲金でなく亜鉛ダイキャストに砲金パイプの打ち込みという現在では考えられぬ構造だったので運転を重ねるうちにパイプがピストンに合わせて上下に動き停止するという考えられぬ事故に遭いました。思い切ってエンジンを分解し、耐熱温度150度のロックタイトでパイプを固着し復活させました。ボイラーがあぶり釜で過熱蒸気を使わないということもあり比較的低温で作動するエンジンには的確な修理だったと思います。その後数年間、人に譲るまでは問題なく動いていました。現在も元気なことを祈ります。
初めてのライブがこのSHAYの組み立てキットでした。SHAYから始めるなんて変人だと云われてしまいましたが、この機関車の次にまともなJNR・C12、その次がClimaxだったのでやっぱり変わっているのでしょう。(2003.6.28)

<シェイの仕様>
縮尺・軌間:1/22.5 ・45mm(1番ゲージ)   総重量:3.4kg
最大長:435mm                最大幅:97mm
最大高:143mm
車輪配列:BB(4+4)、直径30mm亜鉛ダイキャスト製
歯車比:2:1
シリンダー:縦型3気筒、ボア8.5mmXストローク10mm
弁装置:スチブンソン式
ボイラ形式:ポット式(あぶり釜)
  燃焼装置:3芯アルコールバーナー   運転圧力:3.5kg/cm2
  缶水容量:140ml(80%水位)
ボイラ付属品
  安全弁2、加減弁、圧力計、水面計、給水逆止弁
燃料:燃料用アルコール(容量75cc)
炭水車:水容量160cc
給水ポンプ
  手動式:ボア10mmxストローク16mm
最小通過直径:2m





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