からくり鐡道運転日誌
12/8 試運転をやりました。といってもまだにわか作りのテストベンチの上です。燃焼は上手くいき、塗装の焼ける匂いが新鮮です。圧力も3.5kg/cm2までは順調に上がります。しかしながら安全弁がなかなか吹き出しません。4.0kg/cm2でやっと吹きましたけど、吹き出しの遅さがトラブルを秘めておりました。 加減弁を開け、煙突から温水が吹き上がるのを期待したのですが、思いの外小規模です。なかなかシリンダが暖まらないのか動き出しません。そのうちやっとこ動き出してくれましたが、加減弁を大きく開かなければ動こうとしないのが圧縮空気での運転とは大きく異なります。熱膨張のため各箇所の摩擦が大きくなっているのでしょうか? 加減弁を大きく開くので急速にボイラーの圧力が下がり回転が落ちて停止してしまいます。それにしても加減弁を閉めてからの圧力の上がりが遅いように感じます。どこか漏れているのではないかと気になります。 それでも前進、後進と運転を繰り返していくうちに何とか回転が続くようになってきましたが、燃料がありません。それに雨足が少々強くなってきたので今日はこれで打ち切りとしました。まだまだ慣らし運転と点検が必要のようです。 その後、室内で運転室を外して圧縮空気での再点検をやったところ、圧力計パイプの締め付け部から僅かに漏れています。試運転では全く気づきませんでしたし、圧縮空気での慣らしでも気づきませんでした。改めて締め直したところ漏れは止まりました。内部の乾燥と慣らし運転の仕上げのために1時間以上圧縮空気で動かしました。この方法だと加減弁を僅かに開いただけで軽快に動くのですからライブは難しいなぁーと思いました。さて、これからどうなることやら。
12/14 慣らし運転も充分やったことだし、漏れもしっかり防いだので大丈夫だろうという確信とともに再挑戦しました。ところがテンダーに水を入れすぎてしまったのでアルコール溜に水が混じってしまいました。9600のテンダーのようにアルコール溜が密閉されていると勘違いしてしまったのです。 試運転を前にバーナー分解と乾燥という予想外の作業が生じてしまい自信喪失です。すっかり惚けこいているようです。 気を取り直して整備後、初めからトライしたところ12/8の運転とは全く異なって軽快に動き出し大変嬉しい一瞬でした。
この様なユニークな機関車です。この機関車の製作日記を記録してなく大変残念です。 9600の項でご紹介したようにその後、R2mの線路を急遽敷設して実走行試験に切り替えたところ、実に快調に線路上を走ります。ギャラリーの酔考氏もそのドラフト音に酔っておられました。これならば人様に見ていただいても笑われずにすみそうです。レイアウトデビューも大丈夫ですぞ。(笑)(2002.12.14) |
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