BR 9F Eveningstar製作記録

2008.9.13 やっと完成しました  9.17追記


 誰も待っているとは思いませんが、やっと完成宣言です。(苦笑)
 昨年末に作り始めたBR 9F Eveningstarですが、本日の北裏鉄道運転会で無事走ってくれたので完成宣言いたします。(笑)  課題は残っているもののもう少し走り込めば何とかなるでしょう。 帰宅後、暑さでグッタリして荷ほどきもしたくない状況では、エアによる清掃運転は明日に延期です。

 この機関車は、一ヶ月ほど前にエアでの動作確認を終えていましたが、その後火を入れるタイミングを逸して本日になってしまいました。 ということは今日が初運転です。おそらく様々なトラブルがあるだろうと警戒しつつ点火しましたが、結果オーライとなり、機嫌良く帰宅しました。 一度目は燃料少なめにして10分程度の走行でしたが、走り始めにぎこちなさがあったものの安定して走りました。 二回目は満タンにした走行でしたが、こちらも最後まで走りきりました。 まあ、注水が効きすぎて満水気味となり過熱管に水が流れ込んだのか暴走するシーンもありましたが、概ね良好な走りだったので完成したと宣言します。 初めての機関車は加減弁の開閉加減や注水弁の開閉など場所も含めて操作が追いつかず想定外の操作をしてしまったこともありましたが、扱い方は意外に楽なのでいい機関車だと思います。何よりも蒸気の上がり方が早く、ブロワーを回している時間はほんのちょっとの間でした。一本ある水管が効果的に作用しているようです。

 

走行後、点検を兼ねて簡単に掃除しましたが、クロスヘッドのグリスが黒くなっていました。あたりが取れて調子が出てくるのはこれからだと思います。他の機関車と比べてまだ全体に油が回っていないように感じます。新品と古いものの差は歴然としているので走り込みは必須です。 いつもなら燃料2,3回分は消費してから持ち込むのですが、真っ新で持ち込んだにもかかわらず快調に走ってくれたのは組立の腕がいいのかアスターがいいのか何とも云えないところです。まあ気持ちいい一日でありました。細かい操作に慣れるにはコロ上で運転しておくべきだったと思いました。
取り急ぎ私のブログから引用しました。

(追記 2008.9.17)
さて、暴走の原因ですが、Eveningstar製作の先輩であるくりさんからコメントを貰いました。 気が付いていなかったのですが、軸動ポンプの容量が増えています。この結果、送り込む水量も増しておりボイラーの水が上限を越し、過熱管に水が直接流れ込んだようです。これまでに作った類似の機関車であるDuchessは蒸気消費量とボイラーでの生成量が軸動ポンプで注水していればほぼバランスしていました。そのつもりで今回運転していたことが誤りでした。 ちなみにDuchess四気筒(BORE 11 mm x STROKE 22 mm)ですが、軸動ポンプは、BORE 5mm×STROKE 5mmです。 Eveningstarでは二気筒(ボア 13 mm x ストローク 22 mm)であり、軸動ポンプはBore 5 mm × Stroke 6 mmと1mm延びています。(これは大型機のBerkshireと同じです。)
ということはエンジン容量の大きなDuchessの軸動ポンプよりも更に注水量を上げているわけです。動輪直径はDuchess 64mm こちらは46.8mmと大きく違っています。ということは今回のように高速運転すれば更に注水量が増えてしまうわけです。 
軸動ポンプ容量を増やしたのは、水管で能率の上がったボイラーにおける水消費量を補うためではと くりさんの推測でありました。 このあたりのQ&Aがアスターと某氏間であったようですが、こちらは要領を得なかったようです。設計開発したメーカーであればスパーッと回答を出していただきたいものであると思いました。

くりさんの推奨案に従って慣らし運転が終わったらバーナーの能率を落として蒸気発生量と水消費量を抑えたいと思っています。もちろんバイパス弁を適度に開いてバランス点を見つけるつもりです。
完全になるにはまだまだ色々ありそうです。 そういえばピストン弁のこの機関車を清掃のためエアで運転しても軽快に回りません。まだあたりが取れていないことと冷却状態ではエアの洩れがあって排気口から直接出る量が多いようです。清掃にも工夫を要します。





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