スパム缶製作記録

2009.1.5 試運転快調、これで一応完成 


 とうとう年が明けてしまいました。組み上げて一ヶ月、九州行きに年末年始と続いたので結局放置してしまいました。仕事始めの今日、逆に時間が空いたので火入れ式としました。
結論から言えば、大変満足できる結果でした。軌道上を走行させていないのでまだ何が出るか分かりませんが、運転コロ上では順調な動きでしたのでとりあえず完成宣言をいたします。

 満水近いボイラーに火入れして4分弱、意外に早く安全弁が噴き上がったので釜の効率は高そうです。久しぶりの運転で若干もたつきましたが、操作に慣れてみるとなかなか性能のよさそうな動きを感じ取れました。三気筒エンジンと云うこともあり燃焼音がゴーッと聞こえるくらい燃えています。それに四本のノズルに集約された排気ノズルのせいなのかボッボッというような野太い排気音です。一番ゲージでこの音がする機関車は意外に少なくて、これまで私自身が経験したのは、四気筒のDuchess、大口径ピストンのBerkshireでした。



見かけはシンプルで派手な色ですが、実は堅実な走りを予感させてくれます。安全弁はやや低めで吹くようです。3kg/cm2程度だったと思います。結局ほぼ噴きっぱなしで動いておりました。軽負荷でも安全弁を噴きながら回る機関車は意外に少ないので優秀な性能を持っているようです。
試運転は、腰が痛くならないよう地面でやるのは止して金属テーブル上で実施しました。中型以下の機関車であればこれが楽です。また、回転の模様もゆっくりチェックできます。 圧縮空気で確認していたので蒸気でも動くはずだという気持ちがあっても動き出すまでは心配です。ただ、予想通りに動いたという淡々とした嬉しさでした。

課題は数点ありましたが軽微です。
・エアテストで発見し締め直したものの微かな洩れが残る圧力計のナットでしたが、水滴が気持て出てきます。が、いつの間にか洩れなくなりました。
・潤滑油タンクが下部にありエンジンまでの道行きが長いので置換式という給油装置の常識を守らなければ給油量が少ないように感じます。つまり給油タンクを満タンにしないことです。これを確かめましたが、明らかに排気に混じる油量が違っていました。
・通風弁と逆転弁が位置によって引っかかるなど干渉しやすいので一工夫必要に思えました。

思いがけなくアスターの機関車を作ることになりましたが、やっぱり作っている時が一番楽しいですね。 再び作る機会があればいいのですけど、まぁーなかなか無いでしょうね。
次の製作を夢見てスパム缶製作記録を閉じることにします。この続きは運転記録やブログにて紹介するつもりです。(2009.1.5) 





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