
からくり鐡道運転日誌
例年になく肌寒い今年でありますが、4月3日から4日にかけて静岡県裾野市の日本庭園鉄道(JGR)において小型蒸気機関車製造者協会主催の運転会が実施されました。普段は運転できない場所を利用できるのでJGR会員ではない私には嬉しい運転会です。巨大なレイアウトでは機関車の性能がもろに見えるので恐ろしいイベントでもあります。 ということから走行性能を見極めたいWestern Maryland SHAY と まだ無負荷走行しか経験していないJNR B20 を持参しました。
初日はいいお天気で気持ちにも余裕ある運転会になりました。 特に5インチゲージには参加機関車が数知れず(汗) ターンテーブル周辺は石炭の煙と安全弁からの蒸気の柱が立ち上り、往時の機関区のような雰囲気を醸し出していました。

45mmゲージの集まりが今一つだったのは、JGR45mm会員の皆さんは運転会の運営で走らせるどころではなかったようです。さらに常連会員も桜咲くという季節柄か欠席が多かったようです。 運営従事の皆さん、お役目ご苦労様でした。初日のターンテーブルはこんな具合でした。 数年前にお邪魔した時はこの場所も一杯で、走らせる時間もなかなかなかったのですが、余裕の機関区です。

Western Maryland SHAY をターンテーブルに乗せてみると標準ゲージの機関車なので実に大きな姿です。 実物は日本最大というC62に肩を並べる150トン級の機関車です。六軸全てが駆動輪で軸重はC62の倍あります。
午前中に単機で30分近く安定して走ることを確認したので午後は貨車を拝借して走らせました。 2kg程度の金属製無蓋車15両にカブースを従えて軽快に走ったので一安心しました。負荷をかけたので排気音が三気筒らしくなりました。まだまだ余力がありそうで50両牽引は固いと思われます。
走行中の写真がズーッと動画を撮っていたせいかありませんでした。かろうじて一枚あったのを見つけました。

初日の夕方は、Aさん、Tさん、泥沈さんと夕食会、自分の好きなことを語れば会話が成り立つのも趣味の仲間なればこそです。同宿の泥沈さんとは夕食の続きをやってしまいました。お付き合いありがとうございました。
翌日は、曇り空、「寒いけど蒸気がよく見える。」と喜ぶのはやっぱり変人達です。(笑) 櫻は満開ですが、寒くて体が自然に丸まってしまいます。

今日はもう一台のB20から始めました。この機関車は1/24縮尺のGゲージですが、入門機として安定した性能を持っています。昨日と同じ貨車をいきなり14両引いて走り始めたのには驚きました。大変素晴らしい入門機ですね。問題は単機では水補給ができないためボイラーに水がなくなる前にガス欠になればいいのですが、水が先になくなるので要注意です。両者のバランスを逆にすれば最高の機関車だったのになぁー。
ご覧のように蒸気が目立ちます。負荷をかければかけるほど白煙が大きくなるのでいかにもライブスチームを走らせている気分になります。この機関車の排気は煙突上部まで延ばして逆J型にしてあります。そのせいか他の機関車と比べて白煙が多く出ます。これも雰囲気作りには上々です。 その後、SHAYをのんびりした気分で走らせました。8両ほどのボギー貨車でのんびり走行です。でも寒い!

5インチ(127mm)の世界はこのように大盛況でしたが、45mmは初日よりも更に少なくなっていました。皆さん日曜日の渋滞が嫌で引き上げた方が多かったようです。 それにしても充実の二日間でした。すっかり楽しむ機会を作っていただいた関係者の方々に感謝申し上げます。 |
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