Western Maryland Shay修復記録

2009年09月12日
配管間違いの修復


9月6日のことである。外出予定が家人の不調で自宅に居ることになり、遅々として
進まなかった試運転をやることにしたのであるが・・・・

とんでもないミスのために試運転が出来なかった。 テンダーからの配管がガス管と
手動ポンプの給水管を逆にしてしまったというみっともない間違いである。 JR王子
駅で下水管の配管ミスを笑っていたのであるが、自分でやってしまったようなもので
ある。恥ずかしい。
バーナーノズルから細い水がシューッと出て気が付いたのである。 どうして間違っ
たのだろうか? もとの配管を信用してそのまま使止め直したような気もするのであ
るが、それであれば私のせいではないというような卑怯なことも考えてしまった。 と
にかくミスはミス、私のせいである。(汗)



 ここである。上部の配管は真ん中につなぐのが正解でこの写真ではガスボンベに
繋がるようになっているのである。このままだとボイラーにガスが入ってしまうと云う
恐ろしい配管。(苦笑) 冷静に考えればわかる初歩的ミスであったのでこの頃の作
業を見直してみることにした。
手持ちのシリコンチューブで取り替えたものがやはり緩いようなのでこれも取り替え
ることにした。 必要な2.5mm径チューブが足りないのでアスターホビーに相談するこ
とにした。 と云う次第で初回の試運転はお流れとなった。


その後、なかなか手を付ける時間がなく一週間経過した。土曜日から部屋の模様替
えで家具の移動で大忙しであったが、それを終えると待ち時間である。やっと修理タ
イムである。やさしい配管替えだから簡単に終わると思ったのであるが、台車を装
着すると台車の梁がパイプに当たるのである。台車の左右動は固く、線路への接地
具合もアンバランスである。 二度目を試みたが、まだ完全ではない。更に三度目で
やっとうまくいった。これで下回りは大丈夫であろう。 配管を押し曲げても可能であ
ったが、それをやったらもとの機関車と同じになってしまう。面倒だけどこの作業を
繰り返した。



この台車の前の梁がパイプを押し上げるである。従って後部車輪が浮き上がってし
まった。更に、逆転弁リンク支柱が台車と干渉する箇所があった。運転したことのな
い機関車なので細かい調整が出来ていなかったようである。
見つけた課題は補正を終えて試運転可能な下回りにしたつもりである。 あとは実
行あるのみである。

そうそう、古くなったゴム管であるが、アスターホビーへ他の機関車の予備ホース分
も併せて発注した。ゴム管の様子を見ながら古い機関車のものから順次取り替えて
いくことにしたい。 この機関車でも全て交換したのでしばらくは大丈夫である。1984
年製なので25年ぶりの交換である。 今回はマイナーな集中作業だったので写真を
撮り忘れてしまった。

ついでに交換した2.5mm径のバイトンチューブについて調べて見た。

※ バイトンチューブ (アドバンテック東洋(株)のHomepageより)

・ ほとんどの油、多くの化学薬品、溶剤に優れた耐性を持つフッ素ゴムチューブ。特
に、芳香族、脂肪酸、塩素を含む溶剤、硫酸、塩酸などの無機酸およびアルカリに
対し強い抵抗を示す。  
・ ケトン、エステル類には膨潤を起こし、無水アンモニアおよび活性アミン類により
硬化する。  
・ ローラーポンプ用チューブとして使用する場合の使用温度上限は約100℃。 


以下追記 9/15



ここまで手直しした本体に運転室を乗せテンダーを接続するとそれらしい姿が復活
した。後ろに置いてある1/30縮尺のC622は1/32縮尺のこの機関車に完全に隠され
てしまった。実物がいかに巨大だったかである。 下段は1/24縮尺のClimax である
からこの機関車の大きさがご理解いただけると思う。 ついでで恐縮であるが、前方
からの写真である。右側にC622の運転室が隠れてしまっていることが分かると思
う。




さて、これから公私の予定が重なっているので試運転はお彼岸の連休にずれ込む
のは確実である。ヤレヤレ。





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