Western Maryland Shay修復記録

2009年08月27日
試運転準備完了まで


8月8日 駆動系終了
 潤滑油タンクと前方のランボードが付いたので機関車らしくなってきたので次のラ
ンボードを入れてみた。ところがセットするにはかなり狭い空間を使うことになり問題
発生があった場合の再分解は面倒であることに気が付いた。そういえば最初の分
解に苦労したのである。やっぱり燃焼運転試験を行うのが賢明な組立方法である。
艤装を中止することにした。
まず運転に使う部品のセットアップが先決である。

まず給水と戻り用ゴム管である。当時の製品には堅めのネオプレインゴム管であろ
うか? 手持ちの管はシリコンチューブしかないのでこれを使うことにした水圧のか
かるルートはスプリングチューブで巻いてあるので多分耐えると思われる。Climaxの
ガス配管はこの方法でやっている。 と云うことでガス管を除き給水系は全てシリコ
ンチューブに取り替えてみた。



この状態で再度エア運転を実施したが、まあ慣らし運転と云うよりもエンジンの回る
のを見たかったのである。潤滑油は普段の運転に使う重いオイルとしたのでエンジ
ンの気密性を上げた試運転である。これまでの軽い油で馴らし終えたのでもういい
だろう。
この条件で再度回転し、排気ノズルから潤滑油が噴き出すのが確認できたので次
は蒸気での運転である。

この段階で、正式に駆動台車を取り付けた。ワッシャーを入れ、抜け落ちないように
センターピンに割りピンを差し込んで終了である。
エンジンの出力軸に接続用スリーブジョイントを付け、これと駆動軸をつなぐと運転
のための仕掛けは完成である。台車の回転防止用の鎖をついでに取り付けておい
た。これがないとスリーブジョイントが抜けてしまうのである。艤装工程にやるつもり
であったが、機能優先とした。


8月16日 ガスバーナー取り付け
この機関車はガス炊きである。試運転のための最後の仕上げはガスバーナーの装
着である。これまでの機関車のClimax、C622、RUBYとガスバーナーには毎度苦労さ
せられるので全分解しノズルやバーナー部の清掃に心がけた。これは一本型である
が、かのBigboyは大火力型の三本バーナーでエネルギーを供給している。出力の
差はバーナーの型式でも分かるようである。



清掃済みのガスバーナーを取り付けてみた。ノズルとバーナー側の給気穴のセンタ
ー位置が取り付け時の調整の結果、微妙にずれてしまったような気がするが、燃焼
状況をみて考えることにする。



この機関車を完成させて持って行くつもりだった国際模型コンベンションJAMまであ
と一週間を切ってしまった。が、本業が忙しくなってしまい試運転をする時間がとれ
そうにない。慌てて組み立てて持って行くよりもじっくり試運転をした上で組み立てる
ことにした。じっくり眺めると細かな問題も見えてくる。仕事でないのだからこれらの
補修を楽しみながら完成させることにする。(2009.8.27)





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