Western Maryland Shay修復記録

2009年08月02日
エンジン搭載


 今日は用を終えたものの雨模様である。出かけることを諦めて機関車の再生作業
に取り組むこととした。 「えーとどこまでだったかな?」に始まり、「そうだ、ボイラー
の漏れを修理して外ボイラーにボイラー本体を組み込んだところだった。」と独り言
をいいながら、ボイラーを主台枠に取り付ける作業に取りかかった。

ボイラー装着は前後4本のネジを締めるだけなので比較的簡単である。 面倒なの
は給排気管の取り付け及びエンジンとの接続であろう。 組立方法で未解決なこと
は接続ナットのシーリングである。最近の製品はOリングが多いのであるが、此の時
代はテフロンテープを巻いてあるようだ。 それ以前はグラファイトヤーンであった。
 反則技であるが、Climax補修用として保管しているものが手元にあったのでこれを
使うこととした。この際、この近辺のネジをチェックしたところ前作者は至る所でネジ
長を間違っているようである。
分解時に保管していたものをこの工程に関して全部見直すこととした。 危ない危な
い。



 銅管むき出しの部分に保温のために太目のたこ糸を巻いた給気管を装着した。此
処は隠れる部分なのでこれでよしとした。



 上は排気管、煙突直下の排気ノズルにつながっている。下は過熱器に続く給気管
である。

ここまで来たので 取り付け順序がややトリッキーに感じたエンジン取り付け作業を
進めた。 涼しかったことが幸いして作業が進んでいく。



 あーでもないこーでもないと装着方法を考えつつ、エンジン取り付け穴位置を決め
てシール材料を巻いて押し込んだ上で排気、給気管を接続ナットで締めつけた。 こ
れで多分大丈夫であろう。まあ、洩れたらやり直すだけである。 此処まで来るともう
一歩進めてエンジンを回してみたくなった。



 第三者が見ると完全にバラックキット状態であるが、回ればいいのである。 潤滑
油タンクから延びる細い管を給気管に組み込みマシン油を入れた。最初なので粘性
の低いものである。この箇所で蒸気が潤滑油と混合されてエンジンへ送られるので
ある。

さて、ボイラー用注水弁にエアホースをつないぎ、3kg/cm2弱の圧縮空気を注入し
た。



加減弁を開くとエンジンはスムーズに回り始めた。加減弁の開閉角度で回転数が変
化する。逆転機を中立位置に少しずつ戻していっても回転数は同様に落ちていく。 
ボイラー内のエアを配管系を通してエンジンを回せたので蒸気の供給系統は完成で
ある。まだ潤滑油の回り方が不十分なので短時間の試運転に留めることにした。

本日はここまで進めるつもりはなかったのであるが意外に作業が進んだ。慣らし運
転は新たに時間をとって実施するつもりである。 ここまで来れば完成に一歩近づい
たと云えそうである。ただし、この機関車の難関はガス燃焼系の安定化だと予想す
る最近である。





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