からくり鐡道の仲間達
一年以上経ってしまいましたが久しぶりに機関車の紹介です。と云っても我が鐵道に住み着いて10年経ってしまいました。半年ほど前にオーバーホールして元気になったのであらためて紹介します。 1912年(大正元年)に独逸鐵道(DR)で製造されたコンパウンド(複式)タンクマレー型機関車です。複式とはボイラーで発生した高圧蒸気を一組の蒸気エンジンで利用し、その排気を二組目の蒸気エンジンの入力として取り入れ蒸気の持つエネルギーを可能な限り使い切ろうという蒸気機関車です。 コンパウンドエンジンは、独逸よりも仏蘭西國鐵(SNCF)に引き継がれて241Pを始めとする世界最強のエネルギー効率を持つ機関車が生まれました。独逸でのコンパウンドエンジンは次第に萎むことになったようです。 さてこの機関車は独逸のアーノルド製です。
このような山岳線を走らせるのに似合っているようです。牽引力もまずまずで何と云っても完全分解が可能なので好調な状態に戻すことが出来ました。ご覧のような分解手順書もついているので私にとっては信頼できる機関車と云えます。
しかも、スムーズに分解組立が出来るのも日本のクリップ式の模型とは違います。コストを考えた現在の方式にしたと思われますが、古くからのNゲージ愛好家からは昔の戻せという声も多いのではないでしょうか?30年経った機関車が今でも問題なく動く理由はこの辺にあるのかも知れません。 機関車を色々整理していこうと思う最近ですが、多分この機関車は手放せないものの一つだと考えています。
本物は前輪のない0-4-4-0 という車輪配置だったのでフランジが痛んだだろうなと想像していますが、さて如何だったのでしょうか? この機関車を45mmライブスチームにすると複雑で運転しづらいものになったようです。知人の運転の様子から感じていますが、苦労する機関車ほど可愛いものかも知れません。 |
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