ポッポの煙
古い写真が出てきた。眺めているとこれからの旅の計画が浮かびそうである。 旧東海道の由比宿と興津宿を結ぶ味のある旧道を登っていくと駿河湾、富士山、国道1号線、東名高速の景色を楽しめる展望の名所が開けてきた。それが名高い薩捶峠である。このところ街道歩きから遠のいてしまっているのであるが、涼しくなったら再訪したい場所であるなぁー。
この写真は、2003年3月頃に東海道線を乗り継いで由比の街を初めて訪れたときのものである。 この地点は広重の浮世絵の場所よりもまだまだ手前の低い場所であるが、東海道が間近に見える登坂開始地点である。 この時富士山が顔を出していたので喜んだのであるが、目的地に着いたときには完全に雲の中であった。 後日、酔考さんと訪れたときも同じではなかっただろうか? その時は蒲原まで東海道を歩いたのである。
峠からの眺望を楽しめなかったのが今でも心残りである。せめて浮世絵でこの地からの眺めを想像することとするが、目的地点に到達するには結構きつかった記憶がある。 この光景を楽しみに出かけたものの肝心の富士山が雲の中という勿体ない旅であった。 由比の街で桜エビ三昧を楽しんだのでまあ満足したのである。
ふらっと遠くへ行きたくなったら列車に乗って一時間余、丁度いいぶらり鐵道の旅になること請け合いである。 |
|
|
|