からくり整備工場

2013.12.1 JNR 9600 機能改善


 ライブスチーム熱に取り付かれるきっかけとなったのは2001年に取り組んだ JNR 9600 でした。 それから11年、大変気に入っている機関車ですが、唯一の欠点はボイラーから排水です。 これには安全弁を外し、逆さまにしての水を出すという高級仕様の機関車としては考えられない作業が必要です。(^0^) 完全を期すためには逆にしたままで給水口から圧縮空気を送って水を排出しています。

アスターホビーから昨年?送り出されたB型SHAYには水位計底部から排水する排水弁が装着されていましたが、この機構がほぼそのまま利用できるので9600用として限定発売されました。本来は九州地方向けに発売された門鐵デフ付き9600の部品だったとのことです。従って、門鐵デフキットも合わせて入手した次第です。



やっと作業を始める気になって工場に置いたままだった9600を1月の吉祥寺北裏鐵道運転会に出場させ調子を回復させました。現在は、手元に置いて SNCF 140C の工事終了を待っているところです。(2012.3.3)

(ここまで書いてすっかり忘れていました。)

その後、改造工事を終了し、ご覧のように門デフを取り付けました。



そして水位計の下部から排水管を運転室下の排水バルブから熱水を排出することが出来るようになりました。


めでたしめでたしと思い四月の吉祥寺北裏鐵道の運転会にデビューさせたのですが、燃焼力が今一つ良くありません。粘りが無い。
持ち帰って調査すると煙室内の断熱シートがボロボロで一部孔が開いています。ここから外気を吸っていて燃焼が悪かったのでしょう。と云うことで煙室内の断熱シートを貼り替えました。ついでに完全に密閉できなかった煙室扉の改善をしておきました。これで機能改善は終了ですが、運転会での走行確認が上手く出来れば完成です。 が、しばらく出来そうにありません。(2012.5.2)

「京都ライブスチーム倶楽部運転会」に参加。
 走行試験をしないままの9600でしたが、今年の11月1-4日に京都府宇治市のFさん所有のレイアウトで開催された運転会に参加し、大変好調に走行することを確認しました。旧型国鉄客車7両を低速で安全弁を噴きつつ牽引走行することができました。 SNCF 140C と遜色ない走りだったので9600の機能改善は充分な成果を上げ得たと考えます。



この機関車は、この先も我が鐵道の主力機関車として活躍してくれることと期待しております。(2013.12.1)





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