からくり日記

2012年03月17日

ドイツ製品の色々(1)

 友人が昨年秋に銀座六丁目で始めたツークシュピッツェというオーストリアビール店がある。 お店には展示コーナーがありオーナーの興味を覚えるものを展示していく予定だそうだ。 初回の展示は、クラシックカメラと45mm模型鉄道であった。鴨居の上にはLGB蒸機が排気音を立てつつ往復している。

いずれもオーナーが若い頃から興味を覚えたものとのこと。 それもドイツ、オーストリアに縁のあるものが対象とのことである。ちなみに我が模型鉄道の展示提供を申し出たのであるが、英國型機関車が多いために残念ながら採用されなかった。 松山市の坊ちゃん列車のクラウスがいるのであるが、まだ調整中のために申し出なかった。(^0^;)
この時展示されていたのは、Leitz、Contax、フォクトレンダーなどなどのカメラとLGB独逸型機関車である。

このようなことがあったので手元にある独逸製品を捜してみると長いからくり生活の間に意外にも様々なものを転がしてしまった。(^0^;)  独逸製品は日本製とはまた違った感性で信頼度の高いものも多く、我が国のもの作りに参考になりそうなものも多いのではないだろうか。 周辺を見回して転がっている道具達に自分なりの考察を加えてみたい。

思いつくままに
 手始めに思いついた典型的なドイツ製品といえばやっぱりカメラである。クラシックカメラにのめり込むきっかけは、Leitz社が昭和22年頃に製作したバルナックライカIIICであった。誠に機械的な姿が私を魅了してくれてこれが典型的な独逸の精密機械製品なのだと感心したのである。そしてカメラ修理にものめり込むきっかけとなったカメラであった。 気が付けば、その後に続く多様なクラシックカメラ類も多くがドイツ製となっていた。 しかしながら、カメラではあまりにも安直すぎるのでこのサイトの 「クラカメ好きですか」 に譲ることとする。

ルーペ を工作時に使っている。二つのレンズを引き出して組み合わせると3-6変倍できるルーペである。これはプラレンズなので性能はよろしくない。
文房具にも幾つ集まっており万年筆、ボールペンが代表的なものである。
壁に掛かった万年カレンダー時計も独逸のものだ。カレンダー機構はアナログである。これはカミさんが買ってきたものであるが、納得の機能である。

Zeiss jana 双眼鏡、は手の中にすっぽり入る逸品である。最近の製品には見受けられない近接30cm程度の機能を持つ逸品である。いつの間にか2つ集まってしまった。(^0^)

そうそう、大物であるが長年愛用している自動車もそうある。

そしてこのHomepageの本命と云うべきものは、科学模型である。デジタル製品万能の時代であるが、独逸製品のアナログな熱力学模型には脱帽である。口惜しかったら製品化してみろと誇示しているようなものが数多くある。 もちろん日本にも世に誇り得るスターリングエンジン模型もあるのだけど。オリジナリティを辿るとどうしても欧米に行ってしまうのである。 つい最近入手した真空エンジンは独逸製、なかなか面白い音と動きをしてくれるのである。

私をライブスチーム趣味に引き込む遠因となったものとして次のようなものがある。

産業革命の頃の工業の原動力となった蒸気エンジンプラントを模型化した定置蒸気エンジン、 第一次大戦後に自動車のエンジン代わりに蒸気機関を利用した時代があったのであるが、それらを巧みに模型化した ロードローラー、 気消防自動車 もある。もちろん全て蒸気で動くのである。



ラジコンのフォークリフトも作ったことがあるが、中国製のヤワな模型と違い2kgのペットボトルを持ち上げることもできるのである。この模型はズーッとお休みしているのだけれども。

(追記)そしてこのよくできたラジコン半軌装車も独逸製である。(2013/02/26)



家具、台所用品の鋏や刃物それに食器棚に幾つか入っているカップ&ソーサーにも彼の地のものありそうであるが、思いついた話はこの辺までとする。

次は、もう少し製品を掘り下げて考察してみることとする。







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