古典レンズが蘇る デジカメとレンズ(2012.7.5)(2012.9.7追記) |
| 最近、手元で稼働開始したRICOH GXR MOUNT A12 というカメラがありますが、このカメラにはレンズが無いのです。レンズの無いカメラが商品になるのかと思われた方は大変ノーマルな神経の持ち主ですが、「嬉しいカメラが出て来た。」と思う貴方は私と同様にもう一度人生を省みる必要があるかも知れません。(^0^) このデジカメは、LeitzのMマウントを持っているのがミソ。 これに即座に反応した方はこの先を読んで下さい。そうで無い方はスキップして下さい。(^0^)
さて件のカメラはこの様な形状です。レンズを外すと金属の塊の異様な姿です。
マウントがMマウントと云うことは、昔の39mm径LeicaマウントもL-M変換アダプターで付くという次第です。LマウントとMマウントのフランジバック差は1mm。 厚さ1mmの変換アダプターでマウント形状の差とともにフランジバック差を吸収するという憎いほどの設計です。この発想がグローバルな製品につながるのでしょう。そして6,70年経過した現在も生きているのです。 Mマウントレンズは、僅かな例外を除き装着出来、Leicaだけでなく他社の多くのレンズがサポートしていたL39マウントレンズもL-Mアダプターでこのカメラに装着出来るのです。 一台ではとても足りないような錯覚を覚えます。人間は一人なのでまあこれでいいでしょう。 工夫すべきは受像素子のサイズが35mmフルサイズで無いために焦点距離が1.5倍になることです。 画像の味付けは、カメラ会社に左右されますが、利用してみてほぼ満足しています。
これと同じ発想で使ってきたのがパナソニックのG2系統です。操作性はパナソニックが勝っていると思いますが、受像素子が35mmフィルムの半分で焦点距離が倍になるのが写す立場からは短所です。 あ、それが悪いと云っているわけではなく工夫を要すると云うことです。 RICOH GXRの場合は素子サイズがAPS-Cですが、これは今でも使っているNikon D300と同じなので違和感が無いのです。
私の好きなレンズはLeitz ビゾフレックスで使われてきたElmar 65mm/f3.5 という接写可能なものです。ただしフランジバックが違っているのでGXRでは即使えません。これを吸収するにはビゾレンズをNikon一眼レフに装着する ビゾ−Nikonアダプターでニコンマウントにします。更にNikon−L39アダプターを付けてL-M変換アダプターを付けるとGXRで利用できます。 一見複雑ですけど慣れたら難しい話ではありません。 実はもっと簡単な方法もありますが、色々考えるのも古典レンズ遊び利用方法を開眼するためのプロセスだと思って楽しんでいます。
小さな画面で恐縮ですが、修理屋が恐れる恐怖のウルトラマチックに付いた デッケルマウント Septon 50mm/f1.8 をGXRに付けて開放で写した写真です。このためにも一工夫しています。さて、どうやったのでしょうか? と書いたまま放置していました。(以下2012.9.7に追記しました。)
この回答も単純で デッケルマウント −> ライカL39マウントアダプター なるものを中古カメラ市でえらく安く手に入れ、それを使えば簡単です。 クラシックカメラでマウントアダプターを使う場合はレンジファインダーの精度に整合していなければゴミと一緒なんですが、ミラーレス一眼カメラ(変な言葉)になって以来、ピントを合わせるのは人間の目というかディスプレー上になったので機械的精度は二の次です。この結果安くて精度の悪い中国製が市場に出回っていますが、安かろう悪かろうが部品と使われるのはクラカメマニアから見るといかがなものかと思っています。 ブログに各種レンズの試写結果などを並べるようになった最近です。特にハヤタカメララボで人生では決して手にすることの出来ないレンズをGRXに装着し、名レンズの名レンズたる所以を経験することが出来ました。さりげなく書いてご迷惑をかけないようにしているつもりですが、いいレンズはいい。持っていたらら人生楽しいかも知れません。骨董と同じです。(^0^) どのレンズがいいかはブログをご覧いただきご判断をお願いします。出てくるレンズはお宝が殆どで中には百万クラスも・・・。 その後も私のプアなコレクションからレンズを取り出して試し撮りを続けております。 まあ、あまりご覧いただく方も少ないと思っているので気楽に書いております。Homepageと違って画像の利用が簡単なのでどんな写りかを知りたい方は小生のblogから「クラシックカメラ」の項を選んで該当記事をチェックしてください。世評を意識せずに試写していますが、面白い遊びになってきました。 気が向いたら新たな項を起こしてこれらのことをまとめたいと思います。(2012.9.7) |
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