クラウス製作記録

2011/9/11 やっと着手します。


 アスターホビーが初心者向けに発売したクラウス。 工場が被災しスペースもなくなってしまいました。 これからは小さな機関車が扱いやすいだろうと考え大型機を処分の上で初心に返り作ってみることにしました。 届いた箱はコンパクトで裁縫箱程度の大きさです。これなら何処に置いても目立ちません。(笑)



 ついでに同時発売大サービス?と云うマッチ箱のような坊ちゃん客車二両も付けることにしました。こちらはクラウス完成までは段ボール箱に入ったままになりそうです。

と云うのが一ヶ月以上も前のことです。 9月の声を聞いてやっとその気になったので一昨日組立用のネジや部品類を仕分けました。と云うのもこれまでのネジや部品の余剰品が一大資産(笑)となっており、部材一括管理のための必須工程です。
まあ、工事を始めるための儀式みたいなものでこの作業を終えないと組立部品に手を付ける気が起きません。 30年ほど前に作ったB型SHAYのネジ類もいまだに残っており、札幌で組み立てた当時を思い出します。

 クラウスの最初の工程は、エンジン、すなわちピストンとシリンダーの組立ですが、初心者向けとあって簡単な方法になっています。ピストンには既にルーロン製ピストンリングが各々二条装着の上でシリンダーに填め込んであります。 ピストンが堅くてたまらんなどと云う書き込みを見たことがありますが、実際のキットを見ると「違うではないか!」でした。どうしてそのようないい加減な発言が出たのか疑問です。



これがエンジンの部品、オリジナルのままです。小型機関車でも部品点数はほぼ同じようです。
一般的に弁室はガスケット用紙にシール剤を塗布して組み立てるのですが、金属面の摺り合わせ精度を上げて直接組めるようになっています。初心者の失敗を減らす工夫のようで工数削減効果はありそうです。 それで、「さーっと組むことが出来る。」とボスが言っていたのだ。(笑)

昨晩手慣らしにシリンダブロックとD型弁を研磨してみました。まあこの辺でいいでしょう。

震災の影響で「もの作り」からすっかり遠ざかっている私でありますが、このクラウがちょうど良い腕慣らしになりそうです。マイペースで組み上げるつもりでいますが、興味をお持ちの方、完成までお付き合いいただければ何よりです。

涼しくなったせいかやる気が出てきたものの、この数日の暑さですっかりスローダウンです。

とはいえ、9月中旬ともなると我が大学も後期が始まります。 来週から後期だったかな? こうなると休日を超越した講義が続きます。非常勤の私は土曜二限目、どのような学生諸君が聞きに来てくれるか楽しみでもあり不安でもあります。こちらもマイペースで次世代の技術者を育てたいと思います。

いつものように私の周辺で起きたことどもも含めてこの製作記録を始めます。





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