クラカメ好きですか


月並みな話(閑話休題)

 ライカを手にしてからのお話である。今やクラカメ趣味=ライカという時代であり、ブームのちょっと前からライカを手にしていた人間にとってライカを裸で持ち歩くのが気恥ずかしい時代になってしまっている。というのが、中古市やクラカメ店やお会いする方々の胸にはいかにも高そうな各種ライカがぶら下がっているのである。アベイラブル・ライトを得意とするライカといいながらも写せそうもない薄暗い室内での重装備、かつ暗いレンズを装着している人もいる。超高感度フィルムを入れて持ってきたのだろうとニンマリして眺めている次第である。
私はといえば気恥ずかしいものだから鞄の奥にひっそりとしまい込んで、あたかもただの通行人を装っているのである。
しかしながら、写せそうもない場所にカメラを持ち込むのは前述のみなさん方とあまり変わらない人種ではないかと煩悶して夜も眠られないこともある。(笑)
 カメラを自己表現の道具にしておられる写真家の方々にとっては居たたまれないことかも知れないが、我々カメラマニアとっては気に入ったカメラを傍に置いておくことで心安らいでいるのです。







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