からくり日記

1995年08月27日

グリコのおまけ

 大物小物の玩具があふれ、駄菓子にも見向きしなくなった子供達だが、子供時代の楽しみは何と言っても『一粒300m』のおまけつきグリコであった。同じようなお菓子に『カバヤ』、『森永』、『明治』等々あったが、千変万化するおまけに惹かれて同じ十円で買い物するならば『グリコ』であった。
 おまけを通して日本の経済が見えると言ったら言い過ぎかもしれないが、おまけの材質がある時期から激変してしまった。代表的なおまけには、自動車、飛行機、人形、家具等があったが、ほとんどが加工の容易なアンチモン合金で出来ており、これに簡単に色を付けてあった。時折、「当たり」と称してかなり手の込んだものが入っていたが、ミニの巻き尺などがその代表であったようである。巻き尺の当たりを母が心待ちにしていた記憶がある。
 これらのおまけを手に入れたくて、お小遣いを貰うとグリコをまとめ買いし、キャラメルがたくさん残って叱られたこともある。当時の各家庭でよく見かけた光景の一つだから苦笑いをしてしまう人も多いことであろう。そう言えば、ジャンボグリコが発売され、おまけがたくさん入っているものもあったが、遠足のお供にするつもりが前の晩に開けてしまった人も多かったに違いない。
 最近、「グリコのおまけ」という本が出ておまけ研究が盛んになろうと(?)しているが、このような本を読めば記憶の霧がさっと晴れるのではないかと思うけど、お金を出してまで調べるようなことでのないので成り行きに任せている。
 おまけの金属時代を過ぎるとプラスチック化が始まった。最初は物珍しかったのだが、軽くてなんとなく安っぽいという評価が定着するのにさほどの年月もかからなかったと思う。金属おまけからプラスチックへ移行するとともに私のグリコ時代は終わったようである。
 この後グリコからは、「一粒で二度美味しい」アーモンドキャラメルや、新製品グリコアーモンドチョコレートが発売になり、お菓子戦争へ突入していった。
私の小学四年生頃のこと(昭和32年:1957年)ではなかっただろうか(1995.8.27)







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