4月2日 昨日乗損ねた8620は、10時29分発である。「それでは出発を見てこよう。正午に花見へ出かけるからそれ迄には戻ろう。早目に行けば入れ替えも見られそうだ。」と、10時に駅に行ったらもう入線している。これでは、走っている場面が写せない、弱ったと考え隣のホームを見ると8620出発の12分前に出る宮地行きが居るではないか。停車中の8620を2,3カット撮影し、「よーしっ!」と乗車する。
<熊本駅で停車中のあそBOYこと8620>
何処まで先行するかと一瞬迷ったが、土地勘が有り昨日急行「火の山」が停車した立田口駅で待つことにした。実はこれが判断ミス。8620の停車駅は次の武蔵塚駅であり、何とこの日は圧縮機故障で長時間停車した由、という後日談が付くのであるがこの時点では知る由もない。 立田口駅で待つこと10分白川鉄橋に向けカメラを構える。みるみる8620が近づく。1枚、2枚、3枚連写。短い汽笛を鳴らして駅を通過してしまった。どうも考えていたことと違い停車しないようだが、念願の8620を写せたから一応満足とする。
<疾走する8620。ただしこの次の武蔵塚駅で圧縮器故障でダウン>
次は花見会場だ、上り列車は当分なさそうなのでバス停に急ぐ。産交バスに飛び乗り57号線を子飼経由で熊本城へ向かった。ここ熊本も変わってしまった光景が余りにも多い。バスを降り、久しぶりの太陽の中を熊本城ヘ登城する。
<宇土櫓越しに見る天守閣。櫓と云っても宇土城のもと天守閣である。>
はらはらと桜の舞う、典型的な花見日和である。先日神田で調達した。菊姫を携え岳母と義弟一家との花見が始まった。この様な正当な花見は何年ぶりだろう。会社でも全くやらなくなった行事なので感激である。頬当(ほおあて)御門前の夜間開園案内の看板に「ラッパ・カネの持ち込みを禁ず」とあるのを見て流石は熊本だと妙に感心してしまった。天守閣すぐ前のくらがりご門の上で宴を開く、一献また一献、最高の舞台のもとに一升瓶はあっという間に空になった。
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