C622製作記録

2003.11.8 一気に組立、でも

 この一ヶ月、趣味から全く遠ざかった状態が続いてしまいました。前項でご紹介したままボイラを転がしていましたが、時間があっても作り始めてしまうと仕事自体がストップしそうだったので手を触れませんでした。銅色のボイラーの肌が何となくくすんできた最近、やっと作成を再開しました。まずボイラーの圧力試験です。成る程、このボイラーは付属物が多く構造的に水圧試験が難しいものであることがよく分かりました。組み立て終わらないと水圧試験が困難ですね。また、ガス釜の燃焼を補助するためなのか通風弁を常時僅かな送気状態にセットされています。常用圧力の1.5倍での試験ってどうすればいいのでしょうか。ボイラーにメクラ栓をして単独試験しかできないようです。
それはともかく、カフェアルファさんの先行作成記事を参考にさせていただいて遅ればせながら3.0kg/cm2しか圧力の上がらないコンプレッサでの試験です。万全の自信で望んだものの、なんと私も水位計の取り付け部から漏れです。塗りつけた石鹸の泡を見てがっくりしました。


 気を取り直し、二度目でクリアできました。文化の日にボイラと下回りと組み立てました。仮組みをしていた過熱管等を外して再組立をしました。ちょっとした要領が必要でした。最初に組み立てていた先台車と従台車がここでやっと登場となり壮大な機関車の足回りが姿を見せました。
重量が前後の台車に分散されたせいなのか押した際に動輪がスリップしがちです。これでいいのかなと疑問を持ちましたが、付属物が増えると重量配分も変わってまともになるのだろうとそのままにしています。その措置判断は、運転した上で考えることとしました。

   <やっとここまできました。もう一息>

 さて、シール剤が固まったようなのでボイラからの圧力で加減弁を経由してエンジンを動かすという試みをしました。コンプレッサの単調な音ととともに圧力計は3.0kg/cm2で停止します。おもむろに加減弁を1/3程度開くと動き始めました。今までのニードル弁はちょっと開けると動きましたがこれとは動き方が明らかに違います。要領が分かると運転は容易のようです。逆転弁の動作も軽やかで前進、更新、停止とスムーズです。これで何とか動く目途が立ったような気がしました。

   <機関車らしくなりましたが運転室は乗せただけです。>


    <何とか動きました。力もそこそこです。>

 まあ、慌てて再開したものですから至る所でミスをしています。運転室の手すりをねじ切ったり、運転室の網戸のカットを間違ったりで散々です。気を落ち着けて仕上げをしなければという状態です。一番面倒そうな銅管のセットはちょっと時間をかけてやるつもりです。火入れもこれからで年末までにはできるかも知れません。(2003.11.8)




トップへ
戻る
前へ
次へ