からくり探訪旅行

2003年01月12日

新春の富士





 新春早々風邪のため完全な寝正月となってしまいましたので成人式の連休にリハビリを兼ねて御殿場線経由・特急あさぎりを使って遠征し、沼津・千本松原を歩いてきました。雲一つ無い冬晴れ、風もまったくありません。千本松原の向こうには愛鷹山越しに見事な富士山が聳(そび)えています。海岸では正月飾りを燃やすどんど焼きの準備が進んでいました。

<積み上げられた正月飾りと富士の遠望 コシナ21mm/f.5スキャナ>

逆光気味でしたが、砂利混じりの海岸を見れば、そこには富士山のイラストが実に巧みに描いてありました。誰が作り上げたのか定かではありませんが、小手先で出来るような絵ではありません。感動したのでここで紹介します。

   <海岸の富士山 Nikoncoolpix990>

<遙かに続く千本松原。どこまでも歩きたくなる風景 コシナ21mm/f.5 for NikonS>

 沼津の海岸は、地球のエネルギーを吸収できるような気分になるところです。日本中を旅をして歌を作った若山牧水の終焉の地になったというのも分かるような気がします。千本松原の中には牧水の有名な歌
   「幾山河こえさりゆかば寂しさの はてなむ国ぞけふも旅ゆく
の歌碑があります。
食べ物も美味しくて、ぶらり旅推奨の地です。鉄道唱歌を片手にお出かけ下さい。当然旧東海道線を使わなければいけません。

  12. 国府津おるれば電車あり 酒匂小田原とほからず
  箱根八里の山道も あれ見よ雲の間より
  13. いでてはくぐるトンネルの 前後は山北小山駅
  今もわすれぬ鉄橋の 下ゆく水のおもしろさ
  14. はるかにみえし富士の嶺は はや我そばに来りたり
  雪の冠雲の帯 いつもけだかき姿にて
  15. ここぞ御殿場夏ならば われも登山をこころみん
  高さは一万数千尺 十三州もただ一目
  16. 三島は近年ひらけたる 豆相線路のわかれみち
  駅には此地の名をえたる 官幣大社の宮居あり
  17. 沼津の海に聞こえたる 里は牛伏我入道
  春は花さく桃のころ 夏はすずしき海のそば

富士山の拡大映像は、ニッコールS用105mm/f2.5でした。(2003.2.2)




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