C622製作記録
| 不具合のバーナーもアスターの玉田さんの迅速な対応で交換できました。週末は、完成運転を自宅の運転コロ上で長時間実施する予定で酔考さんに声をかけておりましたが、玉田さんから某所でクライマックスの調整運転をやるのでC622の完成運転をやりませんかとお誘いを受けました。急遽予定を変更し運転準備を整えて現地へ向かいました。酔考さんは残念ながら不参加となりましたが、Gゲージ専門の友田さんが見学に来ることになりました。 CAFEアルファの千葉さんも来場するとのことでひょっとしたら重連運転が・・・・ということで期待は高まります。
<やっと完成した愛機です。走り込んで快調に仕上げたいと思っています。>
完成運転を祝うかのような青空の広がる絶好の運転日和です。と思って運転を始めたのですが、なかなか調子が上がりません。それはともかく、まず玉田さんが調整したクライマックスを走らせて見ることにしました。調整箇所は、ガスのノズルを堅めにして燃焼のコントロールを微妙にできるようにしたとのことでした。 なるほど、特徴ある燃焼音を出して燃ます。この音を聞くのも久しぶりです。このところ安定燃焼に苦労したことが嘘のようです。走り始めても今までに見られぬ安定度で5台ほどの貨車を引き黙々と走ってくれます。これならば現代のアスターのガス焚き機関車と同じ雰囲気の走行です。水の補給を除きガスが無くなるまで30分はまったく手を触れずに走っていました。 玉田さんが殆どセッティングしてくれたので楽勝な運転でした。この機関車はエンジンが絶好調で水の入りも充分すぎるというお褒めの言葉をもらい大変ハッピーでした。
<準備中のクライマックス 大変安定して走りました。 玉田氏に多謝>
さて、次は主役のC622登場です。準備完了まではスムーズですが、ボイラー点火後生ガスが流れ込むようで燃焼が不安定です。ガスの入れ過ぎのようです。水を満タンにした結果、通風弁に水が流れ込み、弁を閉めても蒸気を噴き出すやらで勝手が違いおろおろ状態です。 蒸気圧が上がり出発です。ドレイン弁の全開で水と油が排出されます。最初は客車を連結せず単機で、加減弁を開くと何とか動き出しましたが、負荷が軽いせいかドラフト音もせずちょっと寂しい走行です。水がうまく送り込まれているかちょっと気になるので玉田さんに相談すると内部の気泡やシール剤のカスが影響するのでハンドポンプで注入すれば改善できるとのことです。 単機で安定して走行するので客車7両を接続し引かせたところ、イコライザが効いていないのか線路の至る所で空転します。線路状態があまりよくないせいだと思いますが、イコライザは本来この対応のためのものなのですけど線路への食いつきでは9600の単独バネがいいのかも知れません。 どうやら本物通りに作られたイコライザは模型では本来の機能を十分に発揮できないような気がします。 とはいえ、時折空転しながら重い客車を力強く引いていくのは流石にC622です。直径15mmのピストン径の威力は絶大です。雑記帳のライブスティームの力で書いたように出力は、直径の二乗に比例するので9600の12mm径よりも格段にパワフルです。ちなみにクライマックスは10mm径です。最もギアで減速しているので力はあります。
速度を上げ勢いを付けて走行させると空転も目立たなくなります。スローでゆっくり牽引するのが本来の蒸気機関車の姿なのでまだ完全とは云えませんが、これで完成とします。更に走り込ませて足回りが馴染むと本物らしくなると思っています。
ちょっと遅れて、千葉さんの登場です。彼のC622は、だいぶ走り込んでいるせいで運転開始もスムーズです。私からバトンタッチした客車を引き快調に走り始めました。 空転状況も気持ち少ないようで、足回りがこなれているという印象を受けました。ご覧のようにヘッドライトが点灯するように改造してあり立派な車輌へと変貌していっているようです。車輪も黒く塗ってあり精悍になってきました。私も考えないといけないかな?
<千葉さんの機関車。7両を引いて快走中>
二人のC622が準備運動ならぬ準備走行が終わったので重連を試みました。第一走は、呼吸が合わずなかなかうまくいきません。特に私がこの機関車の運転に不慣れでついつい触りたくなってしまい安定しないのです。 持ち込んだ燃料も残り少なくなったので重連最終ランに挑戦しました。すると、今回は大変落ち着いた走行となりました。30分程度黙々と走行が続きホッとして眺めておりました。あんまり安心したので写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました。玉田さんから「重連でここまで安定して走るならば云うことありません。」とお褒めの言葉をもらいました。 色々戸惑いましたが、結果的に大変好調な重連運転ができて完成走行のフィナーレとしては最高の結果を得ることができました。
<何とか安定した重連運転になりました。>(友田氏撮影)
ギャラリーの友田さんのお相手もしないで自分の世界にひたってしまい恐縮でしたが、楽しんでいただけたでしょうか。Gゲージとは違う世界が広がっていることをご理解いただければ幸いです。(汗)
<運転を終えてボイラーから排水中>(友田氏撮影)
以上をもちまして、昨年の8月以来随分もたつきましたがやっとC622完成の報告ができました。これからは運転記録です。精進致します。(2004.5.16)
<手前が千葉さんの愛機、奥のが私のC622。微妙に違います。 遠景はクライマックス> |
|
|
|