| バーナーの芯が動かない原因であると突き止めて今度は一本ずつ説明書の本数を真っ直ぐに束ねて真鍮製のバーナーに差し込みました。強く引くとするすると抜けそうな不安がありますが、アルコールがスムーズに上がってくるにはこの程度かなと思いました。前回は何も考えず詰めたものですから芯が栓になっていました。昼過ぎから雨という天気予報を恨めしく思いながら9/22朝から思い切って再度の試運転としました。線路は庭に転がしたままで、とても走行させるような状態ではありません。金属製のテーブル上で落ち着いてチェックすることとし、車体の前後を煉瓦で浮かすという乱暴なテストベンチを作りました。 運転に必要な道具一式のほかにポリバケツに水を準備しました。これは消火のためです。横浜ライブスティーム時代は、水をぶっかけるという結構荒っぽいやり方で消火している光景を見かけましたが、これが結果的にはトラブルを起こさないことを教わっていたからです。前回の失敗運転と異なり今回は余裕を持って動かすことが出来ました。 が、始めてのアルコールの注入のせいなのか、燃料チューブの中には空気が入ったままです。点火すると何とか燃えています。空気が抜けて燃料に充たされてきたのは試運転終盤でした。 運転当初は火力が今一つでしたが、後半には運転しながら安全弁が作動するまでになりました。3.8-9kg/cm2で作動3.0kg/cm2で止まるという小気味よい動作をします。 ポップ式の安全弁は大変気持ちよい動きをしてくれました。 慣らし運転のつもりでごく低速でどのくらい持つのか動かしてみましたが、注水の間隔をうまく掴めなくて危うく空釜を焚くところでした。もっともアルコールは、水がなくなると火が消えかかるというフェイルセーフ機能になっているので模型燃料としては最適ですね。 石炭釜であったら一辺でアウトでした。やっぱり勘が鈍っていたのでしょう。(汗) 9600は、思ったよりも水の消費量が多いエンジンのような気がしました。線路での運転中はバイパス弁を閉め切って水を送り続けてもいいような気がしましたが、経験者のご意見はいかがなものでしょうか? 運転中にフルギアからカットオフの位置に弁を回していくと静かな排気音が次第にシュッシュッと言い始めました。この光景はデジカメの動画モードで記録しましたが5MBというISPの容量制限でお目にかけられません。 その後は、運転に懸命になってまともな写真が撮れておりませんでした。油で汚れた煙突周りを見ていただいて確かに動いたようであるということでご勘弁願います。 さて、本格的な線路デビューはいつのことやら、線路敷設には様々な困難が待ちかまえているようで気が遠くなりそうです。 また、気が向いたところでこの後日談を報告します。
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