ポッポの煙

2001年08月31日

機関車とカメラ


 昨年来、何を思い立ったのか鉄道模型、いや、ライブスティームの世界に足を踏み込んでしまい、時間が足りずに弱っている。自業自得であるといえばそれまでであるが、少し自己診断の必要があるようである。(汗)
 今更ながらと思うのであるが、この10年近くカメラ修理に浸っており、それまで親しんでいた鉄道模型は片隅に追いやっていた感がある。ところが、この半年、既に忘れ去っていたと思った鉄道模型に再び知人を巻き込んでなだれ込んでしまったのである。
 ご近所の酔考さんは、小生が梅ヶ丘の店から買い込んだ1−2桁値付けを間違ったと思えるような異様に安いメルクリンZゲージにお気付きになったのが運の尽き、拙宅から機関車を運搬し、机上の宝物を全て片づけて卓越した木工作技術を駆使して広大なレイアウトを作り始められてしまった。この件の行く末に関しては何も責任持てない私なのでありますのでご承知おき下さい。

 今にして思えば、10数年前、横浜市緑区の伊藤さん宅での横浜ライブスティームクラブ(YLSC)の運転会に出かけると、不可思議なカメラを振り回して写真を撮っているメンバー数名が目に付いた。そのカメラがステレオカメラであり、クラシックカメラブームが起きる以前からの立体写真マニアの面々であったのである。クラカメ専科に登場したステレオカメラ自作者のH氏が中心であり、この方は、かってキヤノンでレンズを作っていたとのことであった。光軸合わせの苦労話を聞いた記憶がある。もちろん蒸気機関車も自作派であり、45mmという小さな機関車を石炭焚きに仕立て上げてあったと思う。その当時は、まさか、カメラにはまるとは思いもせず、ビューワーで見た浮かび上がる機関車に感激して当時数千円で買えたペンタックスのステレオアダプターセットを早速買って近所の風景を撮って楽しんでいた。
ただし、その頃のカメラ道楽はこの程度であり、あとはライブスティーム談義に熱中していたのである。写すことに留まっていたのは、機械そのもののクラシックカメラの領域を見つけだせなかったからだと考える。このステレオアダプターは、PENTAXのAF一眼レフに装着して使っていたのでからくりとは考えもしなかったのである。
 この数年の後に昭和22年生まれのステレオカメラを修理したことががクラシックカメラにのめり込むきっかけになるとは思いもつかなかったのである。
 カメラと蒸気機関車或いはライブスティーム・・・・このところの趣味模様を見るにつけて両者の近さに驚きを感じているのである。ここへご来訪のみなさん、思い当たりませんか?どうぞお気を付け下さい。(笑)(2001.8.31)







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