クラカメ好きですか


デジカメのこと (2003.7.13)

 デジカメ全盛になってしまいました。クラシックカメラについて書く場所ですが、箸休めのつもりでご覧下さい。
 クラシックカメラが好きなんだからデジカメを敵視しているかというとそうでもありませんし、仕事にも少々関係あるので普通の皆さんよりデジカメについても先取りをしてきたつもりです。まあ、瞬時にして撮影結果を手にできるデジカメの機能性にクラシックカメラがかなうわけがありません。デジカメが出現して以来、公私の世界で多種のデジカメを手にしてきました。現在我が家には、USBカメラや玩具デジカメを入れると7,8台あるようです。珍品は、5,6年前のNECピコナという35万画素カメラです。煙草の箱サイズで魅力的な姿をしているのですが、シャッターボタンが親指で押す位置にあり、カメラ全体が前方に押されるため、確実にぶれます。(笑)人間工学無視の設計が面白いと思いました。従って直ちに市場から撤退。餅は餅屋に任せるという賢明な判断だったと思います。
もちろん、この時期のデジカメの特徴である処理速度の遅さと電池の消耗速度の速さは云うまでもありません。しかしながら時代を考えると設計思想等は大変良いカメラだったと思います。

             <ピコナで写した春ニラの花>
 公式デジカメ2台目はニコンcoolpix910でした。150万画素だったと思いますが、撮影の出来には十分満足しました。オートバランスの良さで十分に銀塩に対抗できそうだと思ったものの、処理速度の遅さに我慢できず、次世代の990が出たのをきっかけで乗り換えてしまいました。(910は、K先輩へ永久貸し出しとなってしまいました。)

      <910で写した植木鉢のカイドウ>
経験を重ねたカメラメーカーのデジカメは流石で、改版毎に良くなっていくことが感じ取れました。990は、使用感がカメラそのものに変身しています。現在でも我が家の現役デジカメです。倅が気に入ってたまに持ち出しているようです。でも普通人の使うデジカメはファイル容量、パソコンの能力、通信速度等の環境を考慮すると990クラスで十分と考えます。Raw画像を扱い始めるとまた条件が違ってくるのでこれ以上のデジタル化を図るかどうか迷っているところです。皆さんのご意見はいかがでしょうか?

         <990で写した春ニラの花>
 ミノルタから超小型光学3倍ズーム付きデジカメのディマージュXが発売されたので携帯デジカメとして入手しました。カメラと云うより携帯コピー機として活躍中でいつも鞄に入っています。こちらは、サイズの割には光学性能が良くて結果にはまず満足しています。色合いが心持ち薄目にしてあるように感じています。問題点は、ストロボ発光規制が電源断でリセットされてしまうこととズームキー操作周りが扱いにくい点でしょうか。削除操作もニコンに比べて煩雑です。まあ、200万画素から300万画素になった次世代機が発売されたのでこの辺は改良されて、よりカメラ的になっているのかも知れません。新世代が出たので今が買いと思います。

        <ディマージュXで写した昼顔>
 これら以外にもカード型デジカメ、ビデオカメラの形をした玩具もの、NTTドコモの製品であるeggyまでが周辺に転がっている始末です。先日カミさんは、愛用のIBM製PDAが壊れたのでカメラ付きザウルスを入手していました。「まてよ、ということは何台になったのだろう。そのうちishot等のカメラ付き携帯が来ることだろうから恐ろしいことになるな。」とデジカメのがらくた排出を恐れ始めております。
 新しいものが出来ると前の製品が消えていく、この現象を見ているとデジカメはカメラではなくて家電製品か事務用品の体質を持っているような気がします。デジカメとのつきあい方もどうやら家電製品と同じものになりそうです。
という次第でデジカメは、カメラとは違うものであることが分かりちょっぴり安心している此の頃です。一眼レフ型のニコンD100のようなレンズ交換式でボケ具合を楽しめるようなデジカメが普及するとどのような感想を漏らすのか定かではありませんが、当面は、銀塩カメラと銀塩フィルムを自在に使いこなせるように頑張らなければと決意を新たにしています。(汗) そうこうしていたらシグマがデジタル一眼レフを出しました。目を離せません。
 趣味のスキューバダイビングにオリンパスのデジカメを愛用していた家人の誕生日にニコノスVをプレゼントしました。直ちに結果の出ないニコノスに不満があった様子でしたが、最近は写した仕上がりを待つプロセスが楽しくて仕方ないようです。クラシックカメラを始めた頃、いや現在も仕上がり結果が待ち遠しいことをファンの方はご存じだと思います。
これがクラシックカメラやマニュアルカメラの醍醐味だと思っています。
(2002.10.14)

 デジカメの後日談です。
 まずは携帯電話ですが、ドコモの*504isというishot電話を入手しましたが、貧弱な光学系に撮影する意欲は半減。各電話会社の携帯も似たようなもので写真をやる人にとっては玩具としか思えません。従ってこのHomepageの対象外です。(苦笑)
 家人は、ニコノスVの愛用度合いが更に増しております。瞬間を写すことが出来るというレンジファインダーの優位性でデジカメはサブカメラのようです。上述のミノルタ・ディマージュXは、ハウジングを付けられてカミさん用に変身しニコノスVに付き従っています。超小型の水中カメラとして活躍の模様です。そうこうしているうちにD100がカミさんの部屋に転がってしまいまして、こちらはマイクロニッコール105mm/f2.8Dを装着して庭の花を撮影しているようです。
塩辛蜻蛉
  <ニコンD100+28-105mm/F3.5-4.5Dで撮った我が蜻蛉池の蜻蛉>

 更に、ニコンのフィルムスキャナーを使ってニコノスで撮り貯めたカットをデジタル化するという技術を覚え始めて水中写真を自分のパソコンに取り込んでいます。世の中変われば変わるものです。
私と云えば愛用のデジカメ、ニコンcoolpix990からcoolpix4500に変更することにして先週末入手しました。ところが、使い方は理解できたものの操作感がカメラから電子機器に変貌していました。どうやらcoolpix990,995クラスが旧型カメラ人間に馴染むデジカメだったかも知れません。操作の集約は人間の感性を無視することのように思えます。携帯の親指入力を皆様はどのように感じますか?(2003.7.13)







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