からくり鐡道運転日誌

クライマックス調整運転(2004.2.1)


 NHKで報道された吉祥寺北裏鉄道へいずれデビューしたいなと思っておりましたが、先日アスターの玉田さんからお誘いを受けました。C622をと思ったもののまだ手を付けられません。ここは古参のクライマックスを登場させることにしました。年末に弁操作をラジコンから手動レバーに戻したので具合を見るために調整運転をやってみました。
機関車本体も一通りのチェックしましたが、古い機関車の割には何とかいけそうです。

      <この通りのからくりです。>

 昼過ぎからの作業になってしまったので試運転用エンドレス線路を敷く時間がありません。普通の蒸気機関車用ベンチマーク台を流用したので前台車は良いとして後台車は横から支えて浮かすことにしました。これならまず大丈夫です。
しかしながら運転の結果は、冬場と云うこともありガスの上がりが悪く大変苦労してしまいました。加減弁をちょっと開けると火の勢いが足りないのかドラフトで火が消えてしまいます。久しぶりの運転なのでなかなかコツを掴めず何度も火を消してしまいました。四苦八苦した後、テンダーにお湯を入れ、弁をフルギアから戻してカットオフの状態に持っていったら意外に安定して動くのだというコツを掴みました。が、時既に遅し、腰が痛くなってきたので終了しました。
 その間、テンダーにお湯を注いだらガスタンクの圧力が上昇し、古くて緩くなっていたガス管がガスの調整弁から抜けてしまったり、水を入れ過ぎて安全弁から水を吹き出したりで散々でした。ガス炊き釜はアルコールと異なり空釜を焚いたらお終いなのでどうしても注水過剰にしてしまいます。
 この機関車は大変なじゃじゃ馬で安定して動かすのに毎回苦労していたことを次第に思い出しました。調子のいい時には30両近い貨車を引いてYLSCの市が尾運転場を疾走した記録を持っていますが、一転して云うことを聞かない場面もありました。

     <やっと動きました。>

 今日、安定して動くようになったのは2度ガスを追加した後でした。
こんな調子では北裏鉄道のデビューは大変苦労しそうな予感がした一日でありました。(2004.2.1)







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