からくり鐡道の機関庫

2006.5.14製作  バークシャー(NKP Berkshire # 779)(除籍)

 Nゲージでは沢山集まっているアメリカ型ですが、ライブではこれまで殆ど入線していなかった機関車です。夢はビッグボーイアレゲニーという巨大なマレー型機関車です。ところが大変高価であるとともに製造台数が少ないのでオーナーになるのは私の場合殆ど不可能です。(汗)  ジャンル違いのアメリカ型の歯車機関車のClimaxが我が家にいますが、この機関車は森林を走る機関車であって本線を長大な編成を牽引して走る機関車ではありません。 ところが、昨年ニッケルプレート(NKP)のバークシャーが販売されるというニュースに接し、思い切って注文していました。何となればNゲージで唯一入手し損なっている巨大機関車が、このバークシャーだったのです。 アメリカでも50数両の貨車を引けるとハンスさんのサイト関連のサイトで話題になっていました。

 開発段階での情報では、新規設計のバークシャーはあちこちにユニークな機構を持っているとのことでした。アレゲニーC622を設計した人が新たに取り組んでいると聞いて大変期待していました。 C622ではドレイン弁やガスバーナー、蒸気ガス加熱器など新しい考えが随所に取り込まれています。これらが更に更に洗練されて出てくるとなれば大変楽しみです。 実際にリリースされたバークシャーではドレイン弁は本物そっくりに作動するようになっているとともに加減弁、通風弁、逆転機がレバー式になっているのも目新しく感じます。 これらの操作感や気になることはC622を含めてライブスティーム雑記帳で書いているのでこれ以上書きませんが、面白い構造です。

 この機関車を作っての感想は、とにかく大きくて扱いが大変でした。更に大きなマレー型機関車を組み立てた皆さんには脱帽であるということでした。このバークシャーが我が工場の作業限界であると悟りました。(汗)

 試験台上で数本分の燃料用アルコールを消費した慣らし運転の結果、足回りが大変軽くなりました。
その状態で3/12の北裏鉄道運転会でデビューさせたところ、ほぼ問題なく走行しました。不具合もベーカー弁、バーナー芯などに数カ所発見し、無事措置できたのでもう完成と言っていいでしょう。 ただし、単機運転でのデビューだったので列車編成能力は未知数です。厳密には完成したと言い難いのでここでは仮完成としておきます。
 当日たまたま栗原氏発明のデジタル牽引力測定貨車で牽引力試験ができたのですが、弁調整が不完全(ポート全開になっていない)にもかかわらずピーク値で1.4kgの牽引力を確認しました。これなら長編成の牽引も大丈夫でしょう。軸重配分等これから手直しすべきこともありますが、運転を繰り返しながら最適化を図ろうと思います。


  <牽引力測定(再掲) 1.28kgを指しています。>


 
  <2006.5.14 北裏鉄道運転会で3両の揃い踏みです。>


追記
 2006.5.14は北裏鉄道の定例運転会でした。気合いを入れてバークシャーを運び仕上げの運転としました。
まだ走り込みが足りなかったので最終確認です。ところが、またまた給水不良というトラブル発生です。ボイラーの水の減りが激しいのを給水しているはずなのに変だなと思っていたのです。バイパス弁を開いたところ、水の戻りがありません。ポンプが働いていないようです。
運転を打ち切って調べたら軸動ポンプを取り付けた芋ネジが緩んでポンプが回っていなかったようです。 後で分かったのですが更に前輪の前にある排障器の取り付けが逆だと云うことも分かりました。
これで問題は洗い出し終わったのではないかと思います。
貨車6両拝借して快走しました。バーナーとボイラーの熱効率が良すぎるのか、いったん走り始めたら安全弁を噴きっぱなしで走っていました。 問題も洗い出したことだし、まあこれならば完成宣言してもいいだろうと思います。 やっと一件落着です。(2006.5.20)

諸般の情勢から除籍する。(2011.8.7)

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アスターのHPからバークシャーの歴史の一部を抜粋引用させていただきました。

<NKP Berkshire # 779 の歴史>
 1947年の輸送手段に関する需要が増大するに伴いニッケルプレート(NKP)レイルロード社は機関車増産の必要性にせまられていた。
ゼネラルモーターズ社とフェアバンクス=モールス社が火を付けたアメリカの鉄道各社におけるディーゼル機関車への更新が進む中、1947年の6月、EMD F3のディーゼルの開発結果のテストのそれにも関わらず、ニッケルプレート鉄道会社はライマから10機ものスーパーパワー型バークシャーを購入している。
 このもっとも近代的と言えるS3クラスのバークシャーはNKP770から779に車番付けされ、444,300lbs.もの空重量を誇り、総重量266,000lbs.の8つの69インチ動輪が配置されている。作動中のボイラーの圧力は245lbs.で、ブースターの助けなしで64,100lbs.の牽引力を持つ。炭水車に至っては22,000ガロンの水と22トンの石炭の搭載が可能で、3車軸×2の軸輪配列を持つ"バッケイ"台車によって支えられていた。
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 以上少々マニア的内容で恐縮ですが、ディーゼル化が進もうとする中で蒸気界の期待を背負って生まれてきた機関車のようです。この頃日本は敗戦後で新機能を盛り込んだ機関車の新規設計どころではなかったと思います。
最近、日本では軸受けにローラーベアリングを使った機関車が結局作り出されなかったと聞いて驚きました。 満鉄にはあったようですね。

さて、模型のバークシャーの仕様ですが次の通りです。 いわゆる大きくて重い。 こんなことを四の五の云う私は大型ライブを扱う資格はなさそうです。 それはさておきアスターのHPから牽引した諸元表を味わってください。(2006.4.10)

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 SPECIFICATIONS
縮尺 1/32(45mm)1番ゲージ 
全長(最長) 1100mm 
全幅 110mm 
最大高 153mm 
重量(エンジン+炭水車) 11.5kg (エンジン7.5kg + 炭水車4.0kg) 
車輪配列 2+8+4 バークシャー (全動輪フルイコライジング仕様) 
動輪径 53mm 
炭水車車輪配列 6+6(台車はバッケイ式) 
ボイラー形式・仕様 異型Cタイプボイラー(銅製)・アルコール焚
煙管 ¢17 X1 ¢13 x2
缶水容量 450cc(80%Full) 
ボイラー装備(付属品) 安全弁X1、水面計X1、圧力計X1、汽笛X1、加減弁X1、
通風弁X1、バイパスバルブX1、排水口X1、
ブローダウンバルブX1、ドレンバルブ、スーパーヒーター
 
エンジン 2気筒(シリンダーボアー¢15mm X ストローク 24mm) 
バルブギヤ ベーカー式(ベーカーバルブギア) 
逆転器 レバー式リバーサー 
自動給水ポンプ ボアー¢5mm X ストローク6mm 第2動輪に装備 
給油器 ロスコー式 
燃料タンク  500cc(80%Full) カートリッジ式 
炭水車水容量  700cc(80%Full) 
ハンドポンプ 標準装備 ボア11mm X ストローク15mm  
回転最小半径 R2m対応 





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