からくり鐡道運転日誌
10月運転会のあらましは既に板橋さんのサイトで報告され、私のブログにも少し書いたので今更の感もあります。が、書かないと何となく気持ちが悪いので反省日記としてまとめることとした。 今回はアスターUSA社長のハンスさんの来日歓迎会ということで何かとお祭り事の好きな我々は喜び勇んだのです。ご迷惑だったのはオーナーの高橋さんご一家だったと思います。ありがとうございます。
<ハンスさんと高橋さん。この満面の笑みをご覧下さい>
米国からのお客人と云うこともあったのか本日集まったのは大変米国型が多いのです。NYCハドソン2両、ライトミカド、デイライト等々、最後の締めはビッグボーイです。 オーナーの我妻氏が現実にはあり得ないSPのデイライトとUPのビッグボーイを重蓮しておりましたが壮観でした。
で、かく言う私も米国森林鉄道のCLIMAXで歓迎するつもりでした。午前中の準備で燃料の入りが悪くて昇圧中に燃料切れになってしまいます。なぜだか煙室内で燃焼してしまいます。ハンスさんもしきりに煙室での燃焼を気にしてコメントしてくれます。 おまけに燃焼用のガスノズルが詰まるというトラブルが2度起きたので午前中の運転を断念しました。
<疲れ気味のCLIMAX>
車齢24年という機関車なのでトラブルが起きるのは仕方ありませんが、今日はいつもよりも多すぎます。煙室内燃焼が続くのはこれが初めてです。 いつもの運転会は近くのコンビニ弁当で三々五々昼食が始まるのですが、今日は客人のためランチパーティです。サンドイッチに高橋さんご一家総出でこしらえていただいたおにぎり、海苔巻き、豚汁、お新香、更にはサンドイッチが山盛りです。高橋さんご一家に大感謝です。具の沢山入った豚汁に舌鼓を打ちました。もう一杯いただきたいところでした。(笑) で、午前の機関車トラブルでもたついていた私は遅れて参加したらかんかん照りの端の席。10月とは思えぬ暑さの中で太陽を遮るものがありません。薄い頭がジリジリと焼け付きます。礼儀に反するのですが、帽子で保護しお昼してしまいました。ゴメンナサイ。(汗)。。。。
午後は気を取り直してテンダー内のガスタンクの冷却から始めました。といっても太陽熱で焼け付いたテンダーに水道水を何度か交換するという小技です。つまりタンクの温度を下げることでガス注入時の膨張熱を吸い取り内圧を上げないようにと言う涙ぐましい努力です。逆にガスボンベは露天に置いたままなので圧力は通常より上がって注入もスムーズに行くことでしょう。 充填後、ガスバルブを開くと液化ガスが吹き出すので満タンにすることが出来ました。 午後の部はちょっと苦労しましたが、ガス釜独特の笛のような燃焼音がするようになりました。これで大丈夫です。バーナーが何故燃えなかったのか、考えなければなりません。みんなからはバーナーが汚いので燃えないのだ。掃除しろと迫られています。ノズル詰まりがあったので近日中に取り組んでみます。 とはいえ、午後の部は順調に走ってくれますガスを満タンにしたおかげか燃焼も順調です。ガスノズルを触るとまた消えるかも知れないのでそのままにしておきました。 持参したやっとデビューさせた自作の木製フラットカーを牽引し快走しています。給水レバーを閉めるとボイラーを満杯にするほど注水します。ドライブシャフトシャフトからベベルギアで1/2減速して垂直に回転を換えて駆動する水圧ポンプは健在です。
ところが、好調にもかかわらず意外に早く減速します。水は満杯なのに不思議だなと思って圧力計を見ると1kg/cm2迄下がっています。燃料切れです。こんなに早く切れるわけはないのですけど・・・・・不思議に思いつつも混雑している今日はさっさと片付けることにしました。
線路上ではハンスさんと我妻氏がBIGBOYとDaylightの重連運転を準備中ですが、自分の機関車の後始末で写真を撮るのを忘れておりました。運転が不調なときは気もそぞろでどーもいけません。 時間があっという間に経過して喜ぶハンスさんを送り出して無事歓迎運転会を終えることが出来ました。 オーナーの高橋さん、世話役の新堀さん、会員のみなさんご苦労様でした。楽しい一日でありました。
<当日の参加者(一部)>(新堀さん撮影・セルフタイマー)
帰宅後、改めて清掃し、テンダーを拭く際に何とガスノズルをタンクに固定するナットが緩み、ニードルの回転とともにくるくる回ります。ガスを開けるとナットも浮き上がっています。どうやらこれでガス漏れが起きていたようです。予想外の燃料切れや異常燃焼はガス圧の低下のせいだったかも知れません。バーナー系を清掃し、もう一度走行試験の必要がありそうです。 日頃の整備の大切さをまたしても感じた次第です。機関車は順序立てて運転していることが必要です。(2005.10.3)
CLIMAXの燃焼系は10月10日に23年ぶりに清掃しました。テンダーのブレーキシュー緩み、給水戻り管固定など若干の補修もやっておきました。カウキャッチャーは、まだ折れずに持ちそうなのでこのまま使うことにしました。予備があるということは精神的にいいものです。(2005.10.10) |
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