クラカメ好きですか


久しぶりのステレオ写真

 もう一ヶ月経ってしまったが、有楽町交通会館で中古カメラ市が開催された。恒例行事なので最終日に早田カメラにご挨拶かたがた出かけてきた。今度こそ手ぶらで帰るつもりだったのに結局、フォクトレンデルベッサマチックデラックスに60cmまで近接撮影できるカラースコパー50mm/f2.8を着けて持ち帰った。ッケルマウントなので手持ちのレンズ群が色々使えるという大義名分がある。「え、ウルトラマチックはどうしたって。」 あのカメラは高価で故障しやすいので持ち出すのはちょっと危なくて予備機が欲しかったのである。(笑)

<ベッサマチックデラックスです。何がデラックスなのか?>

これで安心して会場を一回りしたところ、近くの銀一カメラに異様なカメラが出ているのを発見した。横長のレンズ窓から宇宙用カメラと感じたのです。クラカメ第一号が昭和22年生まれのステレオ・リアリストである小生は、このカメラがステレオカメラであるということがピンと来た。(笑) 電池式の全自動カメラである。おまけに大きなビューワーも付属しており慣れない人でも立体画像を見るのが容易である。しかも普通のL判と葉書判のプリントでいいのである。
カメラ自体はレバーを切り替えるとファインダーの視野が変化して普通の写真も撮ることが出来るので面白い。でも、ステレオしか撮らないだろうな、きっと。
難点は、レンズに至る光軸を鏡で曲げてあることである。以前使っていたペンタックスステレオアダプターと同じ機構を組み込んでいるようだ。その保護のために窓のようなガラスを前面に装着したのだろう。
ストロボは自動発光式なので通常の撮影であれば周囲の明るさに反応してくれる。ただし逆光時は光センサー窓を塞いで強制発光させる必要がある。光の強さでどうやらシャッターの開口角度が変化するので露出固定と云うことはなさそうである。
こんなカメラセットが1万円を切る価格なので驚きである。ロレオ321と言うご覧のカメラである。

  <ちょっと変わった面構えです。>

 さて撮影は、自宅の庭木や北裏鉄道の光景を撮ることにした。縦長のファインダーに慣れるまではまごついたもののそれ以外は構えてシャッターを押すだけである。
ただそれだけでステレオ写真の出来上がりである。
逆光時のストロボ操作をさぼったため今一つのショットが多いのであるが、順光時は反射鏡経由でも意外にシャープである。このところ忘れ去っていたステレオ写真を復活しようかなと思わせてくれたカメラである。難点は、近接撮影が苦手なので撮影に夢中になりピンぼけが多くなってしまうことである。(2005.10.12)







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