バークシャー製作日記

2005.1.8 C575余談5 最後の仕上げ


 さてC575の仕上げも最終段階である。火を入れて確認しないことには完成したとは言い難い。まだまだ家の仕事は残っているものの家人の許しを得て試運転を試みた。(笑)圧縮空気での確認は終えているが蒸気ではまた違ったことが起きる可能性もある。
早速第一関門である。 実はまた水漏れ発生である。テンダーからの注水パイプを本体につないだ箇所から漏れがある。使用したパイプが堅い材質だったので装着時に傷が入ったようだ。それに曲げたところが急角度でパイプが潰れかけている。耐圧を意識しすぎたようである。
根元からの漏れが起きるかも知れないが、少し柔らかめのシリコンゴムパイプとした。今度は大丈夫みたいである。それに耐熱性もあるのでこの材質とした。
さて火を入れた。点火するには火付け棒が必須の扱いづらい缶である。 が、ボイラーの底に煙管を持ってきた変則型のボイラーは意外に効率が良さそうである。
 点火後三,四分で1kg/cm2迄圧力が上がったのでブロワーを外して通風弁を開いた。 これで自力で燃え始めた。圧力計を見ながら安全弁が噴くのを待った。ところがである。圧力計が5kg/cm2を指しても静かである。やばい、慌てて加減弁を全開、安全弁のピンをヤットコで持ち上げて圧力を下げた。注水弁からもお湯が逆流している。安全弁がいじられている・・・・・
安全弁の清掃の際、ちょっとバネがきついのかなと感じていたのだが、安全弁のネジが締められているようである。このままだと気楽に遊べない。いったん運転を中止して再チェックを行った。
手持ちのライブの安全弁とバネの強さを比べてみると確かに重い、おおよそ同じぐらいの重さを感じるようネジを緩めておき、運転時に調整することとした。(よい子の皆さんは真似をしないように。)コンプレッサーが非力なのでボイラーに頼らざるを得ない

 運転再開、圧力が次第に上がり4kg/cm2程度で噴くようになったが、気持ちネジを緩め3.5kg/cm2辺りに下げておいた。これで落ち着いて運転できそうである。 改めて加減弁を開くと凝結水を噴出して動き始めた。しばらくすると収まるだろうと思ったが、他の機関車に比べて水気の多いドラフトである。なぜなのか不安になったものの、この機関車は過熱パイプを持っていないことに図面を思い出して気が付いた。私の運転する最近の機関車は殆ど過熱管がある。その効果が絶大であることを古い機関車を再生して気が付いたのである。
それはともかく、一年半前に預かった機関車を無事ここまで再生できてホッとした。これでバークシャーに専念できそうである。よかった、よかった。(笑)
廣津君へ、お待たせしました。ただし運転道具一式、揃えるのも大変ですよ。頑張ってください。
試運転中の勇姿を以下に示しました。めでたし、めでたし。(汗)

   <十数年ぶりに復活したC575。運転コロ上で快走?中です。>

 この機関車を1/9の北裏鉄道運転会に持ち込んで実際の線路上をロングランさせました。まあまあの走りです。というかこの機関車らしい走りでした。実地試験でもOKだったので友人に無事引き渡せます。今年の初仕事は白星で終わりました。
試走のあらましは、ブログをご覧ください。(2006.1.11)





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