からくり鐡道運転日誌

2006.3.12 北裏鉄道3月運転会


 雨かと思っていた天気も何事もなく運転日和に恵まれた今日は、常連さんが都合で来られないというちょっと寂しい運転会でした。ただしビッグマシンのオンパレードです。我妻さんのアレゲニー、小野寺さんのバークシャー、で、私のバークシャーという米国型のオンパレードです。更にはオーナーの高橋さんは和田ワークスの巨大なC62で登場していました。久しぶりの千葉さんもC622で参加、映画「三丁目の夕日」の冒頭で登場する蒸気機関車は実は千葉さんの機関車なんです。

 バークシャー2両は、今日が線路上の初走行です。特に小野寺氏の機関車は、初火入れという華々しいデビューでありました。(汗)
もちろん小生の機関車は、運転コロの上ではさんざん走っていましたが、線路上を力行するのは今日が初めてです。
やっぱり色々とトラブルが出ました。おかげで写真はさっぱりです。自分の機関車は動画のみでズビさん持参のRUBY改とトミテクのフィギャーが面白かったのでパチリ。

    <1/22.5スケールの機関車と人形>

 自分の機関車の運転に真剣になると恐縮ですけどほかの機関車がどんな様子だったかあんまり記憶がありません。従って自分中心のレポートで失礼いたします。(ペコリ) 
 午前中は300CCほどの燃料で運転開始、エンジンの慣らしと運転慣熟の意味から単機運転で通すことにしました。この機関車の扱いはコロ上の運転でほぼ理解したつもりだったので意外にスムーズに進みました。やはり、コロの上で上手に手が動くように慣れておいた方がいいと思います。
ということでドレイン排出、スタート、水の自動補給と走行させながらチェックします。ここで問題発生、前輪がよく脱線するのです。転轍機のフログを通過すると外れるようです。押さえつけるバネが効いていません。午前の部はこんなところで終わりました。
ステンレス板をバネとして入れてあるのですが、前輪を無意識に持った際に板を曲げてしまったようです。ネジ回しを差し込んで変形を戻しておきました。この結果午後の部では脱線していません。

初火入れの小野寺バークシャーは、やはり苦戦しています。どうやら運転系に蒸気漏れがあるようで、運転室を外して再セットアップ中です。ベーカーバルブの位置決め中です。アスターの玉田氏によると前方ぎりぎりまで押していいとか、ということは私のものも完全でないということが分かりました。弁をカットオフしていくとすぐに停止する理由はどうやらこのせいのようです。慌てて再設定しました。

午後の部も300CCほどの燃料で出発しました。今度は弁をカットオフしても順調に動くようです。このバークシャーシリンダー径は15mmあるので力強いドラフト音が聞こえます。C622も同じです。
栗原さんが自作の牽引力測定装置を持ち込んでいたので測定することにしました。3.5kg/cm2程度に圧力を上げ、加減弁を全開して空転するまでを貨車に積んだメータで読み取ります。で、ご覧の1.28kgという結果です。これは空転している時の値なのですが、空転直前には1.4kg以上出ていました。小野寺氏のもほぼ同じ結果だったようです。 その後、4シリンダーのアレゲニーを想定したとのことですが、何と最大測定値2kgを振り切って測定不能、2kg以上の牽引力とは、一番ゲージでは驚くべき値です。

   <小生のバークシャー牽引力の測定>

さてこれで一応完成にするかと思い、疑問点を幾つか玉田さんに質問しました。
ところが、疑問点はすべて問題点であることが判明したので後日手直しして再デビューさせることにしました。

・ドレインコックの全閉不完全、僅かなドレイン漏れ。
 確かに水滴がいつも付いていることには気付いていました。ドレインコックを前方に倒した状態で完全にドレインコックを閉じた位置にしてレバーの位置決めをします。 加減弁を閉めて逆方向に押し、機関車が戻ってくることで密封性を確認しました。

・バーナー全体のぐらつき。
 留め金が緩いのでかしめるような形態にして再装着する。併せてバーナー芯数を38本にして燃焼の向上を図る
説明書では読み取れませんでした。

ということで一歩一歩完成に近づけています。午前と午後の運転終了時点では走りが明らかに軽快になっていました。慣らし運転としては大成功でした。

運転日記と云うよりもバークシャー作成日記の続きのようになりましたけどご容赦下さい。







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