からくり整備工場

Nゲージ機関車の補修(2007.4.11)


 このところふと気が付けばNゲージの壊れかけた機関車達を少しずつ補修することにしているのであるが、30年近い昔に買い集めたものが殆どなので出るは出るは、故障続きの機関車だらけである。見ないふりをし続けていた付けがここに来てノルマ(?)としてのしかかってきている。 きっかけは、からくり鐡道の最初のマレーであるN&W・Y6b・2-8-8-2が運転中に煙を発して突然停止したことである。結局全分解してしまったのであるが、原因はモータ・ブラシの熱が電機子のコイルとブラシをつなぐ半田を溶かしてしまったのである。 油で固い状態に電力を注いだので過熱し接着した半田が溶けたようである。 半田がブラシ周辺に飛び散っている。 配線がちょっとほつれている。ということはこのモーターは御釈迦様になってしまったのである。(汗)  ROWAという今は無き独逸のメーカ製なので代わりのモーターも無く、モータ軸にはめ込まれたワームギアの抜き方が分からないまま数ヶ月放置している。
その間、本工場は休みというわけではなく、平行して他の機関車修理も続けている。
 昨日は吉祥寺北裏鐡道運転会でテンダー落下させ塗装を破損したLMS・Duchessが飛び込んできた。 幸い新造時のエンジ色の塗料が残っていたので斑になるのを避けることが出来そうである。下手な修理であるが二日にわたって二度塗りをして乾燥中である。いずれコンパウンドで仕上げることとする。

 これまでにNゲージ機関車などで修理を終えて工場から出て行ったのは、国鉄DD51、DE10、サンタフェMIKADOなどである。0-8-0スイッチャーは台車が破損し修理不可能であるものを見つけた。 課題はNYC・ハドソンの動輪軸が折れたのがあった。子細を見ていないのであるが、軸が油に侵されたのか、それとも物理的な力のせいか気懸かりである。この機関車も30歳近い車齢である。(汗)  超小型なのに古くても機関車が動くのは奇跡に近いことであるが、中にはいつの間にか壊れたものも見つかるので、もはやプラ製品の限界かも知れないなと涙を呑んでいる。 それに比べてオール金属のライブスチームは元気なものである。昭和52年製のクライマックスなどは元気そのものである。

 最近久しぶりに禁断のヤフオクに手を出してしまった。というのはNゲージで昔から興味を持っていたガス・エレクトリックカーというディーゼル客車を見かけたからである。 米国における大恐慌のあとに閑散路線で使用された気動車であるが、前面にいかつい姿の運転席、後方に座席を持ち小さな動力部と後方に拡がる客室部という全体のイメージがウスバカゲロウの幼虫である蟻地獄を想像させるのかドゥードルバグという俗称もあるというのである。
ガスは、ガソリン機関のことである。このエンジンで発電機を回しその電力で車軸のモータを駆動するという構造である。現代のアメリカ機関車のプロトタイプである。

  <UPのガスエレ、 バックマン製>

さていつもの悪い癖であるが、開けてみることにした。(笑) バックマンスペクトラムと思われるこの汽車は意外によくできておりLEDヘッドライト、客室部の白熱電灯を備え、後方のカプラーは後台車の動きに合わせて首を振るのである。 駆動軸は前台車のみなので牽引力は期待できないもののご覧のようにフライホールを持っているのである程度の線路状態までは走り抜けるようである。


  <コンパクトにまとまった動力部>
 
難点といえば音が大きいこと、ディーゼルだからこれでいいのだと思えば欠点が長所に思えるから不思議なものである。
こんな作業で時間つぶしをやっている最近である。 何かやること忘れてしまっているのではないだろうか?
さて、作業を続けることにしよう。(汗) (2007.4.12) 





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