
からくり整備工場
複式マレー型機関車Y6bの復活(2007.6.10) |
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この数年動かなくなっていた複式マレー型蒸気機関車Y6bであるが、やっと復活させた。 モータのコイルを焼損し分解したまま長期間放置していたものである。そろそろ廃車して修理工場の素材にしてしまおうかと思った矢先の快挙である。 もちろん、モータをそっくり交換すれば問題ないのであるが、とうの昔に潰れてしまった独逸のレーバ(ROWA)社のものなので対応不可能であった。このマレー型蒸気機関車については少々怪しい解説(汗)とともに紹介しているのでご覧いただきたい。

さて、モータ交換の前の重要課題は、モータ軸に打ち込まれたウォームギアがどうしても抜けないことである。 もちろん交換モータも見あたらない。とくに最近は自分で修理する人も少ないのかモータ単独での販売が終わってしまっている。 更には、大型のマレー用ではモータ軸が長く、既存製品の長さでは足りないのである。
これらが解決しないのでこれまで放置していたのであるが、新レイアウトを導入しそのお披露目中にロックタイトを目にして閃いた。 ロックタイトは空気が遮断されると固着するといういう特殊な接着剤なので車軸を車輪に挿入し、固定する場合に大変有効である。NASAで開発され宇宙で利用されたというのも頷ける便利なものであり、耐熱温度は摂氏150度なのでライブスチームには欠かせない素材である。 その昔、ライブスチームの権威、平岡幸三さんがこの接着剤をもっと使うようにと強度の実験をされた場に居合わせたことがある。 大変納得させられるお話であったのでロックタイトのありがたさに感謝している。
夕食後、廃品のモータ軸のウォームギアにライターの火をあててみた。ロックタイトで止めてあればこれで抜ける。 「あ、抜けた。」 では、Y6bのギアは・・・、チャレンジしたところ、「うまく行った。」 長さの足りないモータ軸は他のものをカットしてウォームギア内で継ぎ足すことにする。もちろんロックタイトで固めるのである。
この一連の作業でY6bが蘇り、モータも新調して性能がアップしたので安定した走行を得ることが出来た。レイアウトに登場させたい機関車が一つ増えたので早い時期に路線の拡張が必要になってしまっている。(汗) |
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