D51半流線型製作記録
風雨が強まり時々何か転がるような物音である。もうしばらくすると台風9号まっただ中になりそうである。どうやら江ノ島辺りに上陸しそうで明日の後片付けが気懸かりだ。、何も被害がないことを願う次第である。 風雨の中、D51半流線型の製作が少しずつ進んでいる。 といっても手間のかからぬ装飾品を空き時間を見ながらこまめに装着してきた成果である。これまでの暑さの中、我ながらよくやったものだ。工場は40度近い温度続きであった。
この機関車の象徴である半流型のドームを固定するにはまだまだ残作業があるものの、ドーム煙突部のバリを取り除き、ちょこんと載せてみた。 まだ安っぽい機関車のようであるが、頭の中では、その昔、友人らと轟音とともに走り去る流線型機関車を見上げたことを思い出す。 佐賀県武雄市の佐世保線・高橋駅 近くのことである。 「あ、流線型だ」とたまに貨物を牽いて現れるこの形の機関車を心待ちにしていた。 この機関車の向こうに釣り竿や網を持った我々の姿が浮かんでくるようである。五月の連休にお互いに年取った仲間達に会ってきたのであるが、きっと彼らは汽車ぽっぽのことなど忘れてしまっているであろう。(笑)
のっぺらぼーの姿ですあるが、機能的にはもう動くはず。と思ったのであるが、肝心のバーナーがご覧のようにまだ作りかけであった。(汗)
さて、セラミックバーナー芯の本数を数え、長さを切りそろえるのは意外に面倒である。 が、この作り方次第で走行性能が違ってくのが興味深い。 以前JNR9600の能力を引き出すのにバーナー芯の長さと本数で右往左往したことがあり、このくだりはライブスチーム雑記帳に紹介した通りである。 もちろん現在は大変安定した機関車になって機会ある毎に同行しているのである。
ところで、このD51半流線型のバーナー芯は40本にしてある。 JNR9600では27本の3本バーナーであったが、D51の大きめのボイラー出力を支えるためにバーナー直径が芯10数本分太いのである。 それだけこの機関車の出力も大きいのであろう。 先行して作成した「くりさん」の話ではとりあえず1kgの連結器牽引力を確認したとのことである。 現在作成中のこの機関車のデビューが楽しみである。
さて、この写真は、燃焼ガスをエンジンの排気を使って煙突から噴き上げる煙室である。まだ燃焼していないので内部は真っ白であるが、そのうち油まみれになる場所である。 奥に横二本並んだ真鍮管が過熱器で、垂直に立っている排気ノズルの側には停車時に燃焼を助ける通風管ノズルが寄り添っている。 本物の煙室には煙管経由吸い出された石炭殻が山ほど溜まり、その清掃に往時の鐡道マンが泣いたそうである。 「石炭炊きは煙室と煙管の掃除には泣かされるよ。」と あるライブスチームオーナーは嬉しそうに話してくれる。掃除が好きなんだろう。(笑) |
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