D51半流線型製作記録
6/10 操縦系の組立 レイアウト整備の合間に簡単な作業は継続していた。 ゴソゴソやってきたのは下回りの作成であったが、いつの間にか弁調整を終えて低圧で回転することまで確認してしまった。前回のように肩を怒らせての作業にならないのは会社勤めの重荷が下りてしまったからだろう。 これまでの作業はいつの間にか終わったという感想である。 しかしながら手間のかかる水圧ポンプの機能確認や洩れチェックはこれからなので完全に終えたわけではない。 下回りはこの程度にしてボイラー組立準備をすることにした。部品を見ると手元でコソコソやれそうなものは汽笛弁、通風弁、加減弁の組み立てである。ジーッと組み立て図を眺めて汽笛弁を組み立ててシール剤が固まるのを待った。
ドレイン弁に似た構造なので微小なOリングを使用
通風弁のハンドルに鋳込んだ時のバリが残っており挿入口の整形が必要でした。 加減弁は逆ネジに気付くのが遅れ、「アレッ入らないな。」と一瞬固まってしまった。(汗)
水位計は伝統的な形式から大きく変わって確実な構造になり組立も容易になっている。 Berkshireからこのようになったと思う。これも部品として組み立てておくが、Oリングを入れた大きめのナットの締め加減が難しいので水圧試験後に改めてチェックすることとする。
汽笛弁、通風弁、加減弁が一体になった操縦装置、これが最近のアスターの流れの一つのようである。
上記の部品はこのままにして、次は、ボイラーバックプレート及び火室下部へのセラミックシートの貼り付けである。 接着剤としては耐熱温度の高いバスコークを用いた。 固着を待つことにして数日放置した。
上に部品にペーパークラフトもどきの整形と穴あけ作業を施したのが本日(6/10)となった。 ボイラー本体との総合組立は十分の時間をとりたいのでしばらく作業は休止である。 下回りの総合確認を含めてじっくりやれるのは来月以降になりそうである。 レイアウト等々のため込んだ遊びも数多いのでなかなか進みそうにない。 さて、7月の北裏鉄道運転会ではそろそろこの機関車が完成し登場しそうであるが、私の機関車のデビューには道は遙かのようである。 とはいえ、プラモデル感覚で組み立てられるのはさすがにアスターである。とこれまでの組立作業経緯からから褒めておきたい。
6/12 バックプレート組立 バックプレートのセラミックシートが固着したので組み立て済みの加減弁等を取り付けた。この作業も意外に簡単で重たいボイラーをひねり回さなくてもいいので楽な作業である。 ボイラーから切り離して加減弁や通風弁を組み立てられるのはBerkshireからであり、伝統的なライブスチームとは構造が違っている。好ましい設計ではないかと考えるが、皆さんのご意見はいかがなものであろうか。 このようにライブスチームの構造を変革したのはアスターの若い技術者、Mさんの設計である。この構造が評価されるには長い年月が必要と思われるが、定着すれば時代と国境を越えて受け継がれることと思われて楽しみである。 本日も短時間の作業となったが、バックプレートに加減弁、水位計を取り付けると運転室らしい雰囲気が伝わってくる。 手に持ってジーッと眺めて思わずニッコリする。いつものスタイルである。他人様には見せられぬ姿であるが、これが趣味人の偽らざる格好である。(汗)
さて、セラミックボードの固まった火室をボイラーに取り付け、そのままの勢いでバックプレートも付けてしまった。これでボイラーらしい輪郭が現れてきた。
Berkshireよりも小振りのボイラーであるが、火室を付けるとロコボイラーのようにである。このボイラーをアスターは変型C型と呼んでいるようである。3本バーナーの炎がボイラーの平面部に当たり、炎の向きを下方に変えてボイラー円筒下方にある2本の煙管に導かれる形式からと思われる。 この状態に下のようにバックプレートを取り付けると機関車らしく変身した。
次の作業はボイラーとの配管となるが、検査も含めるとまとまった時間が必要なのでしばらくの間お休みになりそうである。 説明書を読み直すと、汽笛の取り付けが早かったことに気が付いた、これも後日の対処である。(汗) |
|
|
|