BR 9F Eveningstar製作記録
昨日の吉祥寺北裏鐡道運転会で「Eveningstarは一体どこまで出来たの?」と聞かれ、「このHPの通り。従って停滞中。」と答えたもののやっぱり気になって仕方がない。 午後は酔考さんと久しぶりに梅見物に出かける予定があったのであるが、それまでの僅かな時間を9Fの組立に当てることにした。 が、短い時間なので大したことは出来そうにない。 仮組を兼ねてコネクチングロッドの組立と連接棒を五軸の動輪に装着することとした。
前進後進や速度をコントロールする要(かなめ)の加減リンクは、歯車を多用する自動車と違って実に簡単です。思えば不思議です。この機関車の弁機構は、ワルシャート式です。
こんな格好になると何となく一歩前に進んだようである。回転が重いのでこれからあちこち補正するつもりでまだ完全にネジを締め込んでない。 これから気長に微調整であるが、多分エンジン取り付け部かスライドバー近辺をもう一度触ることになりそうだ。 ところで此処まで進めてこの機関車の心臓部・ピストン弁がやっと姿を現した。
ロボットのようなこのおどろおどろしい姿は、ピストン弁シリンダー、細い棒がピストン弁である。この細い溝に下のようにピストンリングを4本はめ込み密閉度を高めるのである。これらをどのようにエンジンに組み込むかはこれからの報告である。
中央の穴にはボイラーから高圧蒸気が送り込まれ弁中央の凹みが高圧蒸気部を経由してシリンダーへ注入される。その両側の凹みにはピストンを動かして低圧になった蒸気がシリンダーから戻されて3箇所並んだ小穴の両端から煙突へ排出される。 というのが、ピストン弁の動きである。
これまでの機関車で扱ったスライド弁ではこれと逆で中央に位置する四角のスライド弁内側の凹みが低圧というシリンダー弁と逆配置となる。従って前進後進の加減リンクの位置が上下逆転するのである。 これを実物と同じようにする仕掛けがクロスポートである。 これまでに作った9600,C622、D51、Berkshireではこの機構を取り入れられていた。この詳細は作成記録を参照していただきたい。20数年ぶりに再開した9600作成で感動した記憶がある。
四気筒エンジンのDuchessのスライド弁配置を示したが、Eveningstarのピストン弁はどのように配置になるのかこれからのお楽しみとしていただきたい。
このように手を染めると更に進めたくなるのであるが、そろそろ出かける時間である。 慌てて作業を進めるのは失敗の素ということを何度も経験しているので本日は仮措置のままで作業終了とした。 この続きはいずれ先に進めてからとする。
余談であるが、この日の散歩では梅ヶ丘の梅祭りに出かけたものの梅は咲かずに人ばかり、それではと環七を越えて北沢川緑道の新しくできた渓流沿いを下り、下北沢までのフラフラ散歩に切り替えた。 まあ花見の下見といってもいいものであった。この日の実績は1万5千歩。無事夕食前に戻ったのは云うまでもない。我々にしては珍しいことであるが。(笑)(2008.2.11) |
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