ライブスティーム雑記帳

牽引車両がありません(汗) (2009/10/1)


 45mmライブスチームの機関車を増備してきたものの見るべき牽引車両がない。 NゲージやHOゲージ趣味においてレイアウトがないことと同じであると云われそうである。 というのが私のライブスチーム趣味の現実である。蒸気機関車の実際のメカニズムを楽しむと割り切ってきたのであるが、この所ちょっぴり寂しくなってきた。(苦笑) 
 それでは「何も無いの?」と問われても決してそのようなことはなく、陳列棚に残骸を晒してお仲間に冷笑されている作りかけの木造カブースを始めとして組立初体験のフラットカーがいる。これはホワイトメタル製の台車の耐久性にいささかの不安を覚えているが運転道具を乗せての伴走になかなか具合がいい。 更にはUSAトレインの無蓋車と赤いカブースが存在している云えば意外に思う向きも多いと思われる。 

ところが同じ45mmゲージであってもGゲージと1番ゲージとは違うという知識もないまま入線させたせいか、1/24サイズも混在し正統な牽引車両群とは言い難いのである。 それでも45mmゲージレイアウトがないものだから出番もなく北裏鐡道までの運搬も大変なことからこれまでご披露する機会もなくお仲間の批判も浴びることもなかったのは何よりであった。

その反面、そろそろデビューさせてみたいのであるが、生涯このままで終わるのではなかろうかと一抹の不安を覚えている。(苦笑)

さて、これを書きはじめたきっかけは、通りすがりに銀座天賞堂中古売場の片隅に隠されたように置いてあったPENNSYの木造Cabooseを見つけてしまったからである。
値段を見ると意外な安さなのでつい声をかけて手元に取り寄せ子細にみるとアスターホビー製の珍品?である。この場所に置いてあって最近復活させたWestern Marlyland SHAYと同時に委託販売されていたようであったが全く気が付いていなかった。 既に入庫済みのBerkshireやSHAYの牽引車両としては会社は違っていても最適であるなとほくそ笑んでしまった。
そういえば1980年代のアスターホビーはSHAYを始めBIGBOY、CLIMAX、Daylight、K4、U1などの今でもアスターの名作機関車といえるものを続々と世に送り出していた。実にパワフルかつチャレンジャブルであったと言える。
この貨車は丁度その頃に送り出されたCabooseのようであり、縮尺1/32の正当な1番ゲージである。カプラーは米国型には標準の自動連結器でありこのままで加工もなく我が鐡道の一員にすることができる。しかも台車はバネ入りの絶縁四軸ボギーである。そして台車から室内へと配線されており室内灯とサイドランプが点灯することをお店で確認し二度喜んでしまったのである。



しかしながら何故此のようなまともなものが売れ残っていたのだろうか?周囲を見ると1番ゲージライブスチーム数台が超格安になっているにもかかわらず流通しないようである。どうやら天下の天賞堂もライブスチーム関連を扱うのは苦手なのかも知れない。私の入手したWestern Marlyland SHAY は見かけは良かったもののまずは動かない代物、経験者でなければ再生できなかったと思われる。並んでいる機関車群もどうやら同じ作者のもののようなので一苦労が待っている様子である。従って積極的に売りたくない気持ちもよーく分かるのである。資金がチャージできたら手を出してもいいのであるが、当面というかずーっと無理である(笑)
それにしても蒸気機関車が好きと云われる人達の多くはメカニズムやその原理に興味があると云うよりも走っている姿やその組み込まれた風景に心を奪われるようである。もう少し機関車そのものにも興味を持って欲しいと思っている。ライブスチームはハリボテでは動かないことが難点なのである。(苦笑)

さて、肝心のCabooseに話を戻すと、やっぱりこれは掘り出し物である。 持ち帰ってから窓から覗き込むと一部内装もあり室内加工が出来そうだ。これでまた一つ仕事を背負い込んだとも云えるのであるが・・・・・? 
早速分解手順を探ると、木造車体は台枠としっかりボンドで接着してある。 さて困った。が、子細にみると屋根板の歩み板の両端がナットで止めてあり、これを外してみると天板を外すことが出来た。
室内の床板には板目が付けられており内装をする前提の貨車のようである。台車からの配線は中継コネクタ経由で電灯へ繋いでいるので電気遊びも楽しめそうである。がらんどうな内側と云うよりもなかなか手の込んだ作りなのに超格安だったと買い物の腕を自画自賛している。(笑) これでやっと仲間に自慢できる貨車が一台揃った次第である。



人様に見せられる内装や仕掛けを取り付けたいとは思っているのであるが、私のことだからさてどうなることやら。

これまですっかり忘れ去っていた牽引車両であるが、このcabooseが到来したことで思わぬ楽しみが出来そうである。 からくり鐡道会社がNゲージ中心のために軌道を持たない45mmゲージでは編成運転が困難なことから実現性は怪しいのであるもののとりあえずディスプレイモデル完成で頑張ってみたい。(2009.10.1) 







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