スパム缶製作記録

2008.10.1 最初の一歩・シリンダーブロック


コソコソとネジやOリングなどの細々とした部品の整理分類を終えて準備終了。
これをやらなければ作業効率が上がりません。特に私のように途中中断が多いものにとっていつも同じ作業環境を維持することは大切な作業です。 今回は新しく大きめの部品入れを買ってきて再整理しておきました。一つの箱に今回だけではなく昔からの部品をまとめておきました。

 説明書に沿って作業に着手すると最初はエンジンの組立です。スパム缶は三気筒なので普通の機関車よりも作業が1.5倍になりますが、四気筒のDuchessよりも当然のことながら楽です。(笑) とはいえ、このシリンダブロック研磨は、単調で手首が痛くなります。古傷に良くありません。 

とはいえ、1000番の紙鑢でせっせと磨き、ミーリングの跡がなくなって光沢が出るまで頑張りました。一日目はここまでです。 第二日は1500番の紙鑢で仕上げることとし、再びせっせと磨きます。この時気が付いたのですが、たまに砲金箔らしきものが鑢の表面に貼り付きます。多分弁ポートの切り子がごくごく薄くなったタイミングで付いてしまうのでしょう。光具合を見つつ、まあ適当なところで妥協しておきました。


シリンダーブロックを洗浄し、一晩乾かしてヘッドを取り付けましたが、シーリング剤の塗り方が大変下手になっています。要するに塗り過ぎ、はみ出しです。数年に一度の作業なのでなかなか腕が上がりません。シリンダー内を見るとかなりはみ出しています。
これを取り除き、ピストン軸のあるヘッドを装着しました。こちらはピストン軸があるのでシール剤があちこちに付着しないように注意を要します。 もちろんピストンをシリンダーに入れる時にはマシン油は忘れずにさしておきました。ほぼ予想通りの出来具合です。



今日の段階では、まだ三個のシリンダーブロックが転がっているだけで蒸気機関車を作っている雰囲気ではありません。しかしながらこのブロックがエネルギーの原点です。確実に動作するようシール剤が固まった後、調整するつもりです。最初の一歩は小さいのですが、蒸気機関車として動き出させるための要点なのでじっくり取り組むつもりです。





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