
Western Maryland Shay修復記録
前回組み上げた主台枠がポツンと寂しそうだったので台車組立を本格的に始めた。 と云っても分解と並行しつつ組立も進む。
台車組み立て図はこの程度なので簡単に見える。恐らく組立時にスムーズな回転 を確保することがテーマである。この点に注意して組立を行うこととした。 台車を全分解。全く油気がなかったので楽な作業であったが、ヤスリのかけ過ぎや ねじ切ったネジが・・・ この箇所は結局ピンバイスで穴を開け、再度タップを立て た。この箇所のネジはロックタイトで締めておいた。 こんなこともあったが再組立は あっという間に終了である。
が、予想通りスムーズな調整が面倒である。この調整が真面目にやられていなかっ たようである。 底部バネ付きの梁が削り過ぎでのせいで台車を正確な矩形にする 調整が面倒である。 組立マニュアルには僅かにヤスルようにと書いてあってもぐい ぐい削ってあるのです。(苦笑)

動輪の片側はベベル歯車である。 エンジンからの駆動軸に付けられたギアとこ のギアで回転方向が90度変化するのである。 1977年の阿里山SHAYでは歯車が亜鉛ダイキャストだったのであるが、7年後には 真鍮に変わって精度が上がっていたようである。 歯車同士の組み合わせ調整は微妙で僅かなズレでもゴリゴリ感が出てきてしまう。 四苦八苦して軽く回転するように仕上げたが、ある程度運転したらまた調整の必要 があるのだろうか?面倒である。 動輪はステンレス製であり、左右動輪間は絶縁さ れているので電気仕掛けの機関車との混在も可能である。 というか電気鉄道の中 にショートしないこの機関車を配置できるのである。
再組立し、グリスアップした台車である。スルスルと動くようになったらさすがに嬉し いものである。この日で前回途中まで仕上げていた台車を含め二台を終了すること が出来た。残る台車は軸動ポンプ付きなのでもう少し面倒そうである。その次はテン ダーを仕上げる予定である。
ふと思いついて取り組んだ工場の夜間作業は一年ぶりだったと思う。しかしながら 度を過ぎないようにしなければいけないなと工事ミスをしつつ反省してしまった。 |
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