
GWR Castle製作記録
先日下回りの基本部分を作成し、圧縮空気で動作することを確認した。その後、ランボードを取り付けて機関車らしく仕上げたのであるが、小型で複雑な構造のために組立は意外にトリッキーなことが分かったので仮組立は必須の作業となっている。

動輪カバー付きランボードを装着した下回りに組立前のボイラーを乗せただけでこの機関車の雰囲気がお分かりいただけよう。 この機関車は複雑な機構の割にはコンパクトであるが、このコンパクトさが作る上で意外に面倒さを招いている。それでも私のように電車で運んでいる機関士にはうってつけのサイズである。 暑くなる前に何とか仕上げたいものである。

内ボイラーは煙管二本のC型ボイラーである。この機関車で新たに採用されたのが二本水管である。 BR_9F や Spamcanのボイラーでは一本水管を採用し効果が認められたので2本にしたようである。 蒸気消費量の多い四気筒エンジンを持つCastleには高出力ボイラーが必要であるが、その効果を出せるか否か、楽しみにしている。

ボイラーにはこの火室を付けます。火室内側全体にはセラミックシートを貼り付けている。 バーナーが直接当たる天板部は特に三枚貼りにしている。 水管やボイラー底部に当たったバーナーの炎は高温のガスとなって水管奥にある二本の煙管を通過する際にボイラー内の水を熱するのである。

ボイラーの燃焼を想像しつつ、装着部品類を確認しながらまずは仮組立である。

上の写真はボイラー本体と加減便、通風弁である。黒い金属板はバックボードの一部である。

Castleのボイラー操作系は、小型にもかかわらず入り組んだもので、クイズを解くような配管手順であった。仮組をしては、一晩頭を冷ました上で組立を進めてきた。水位計と注水弁とのクリアランスは2mmである。 しかも水圧検査後水位計のガラス管を一旦外して給水系の配管を終えてから、水位計の再組立をするのである。
水位計のガラス管装着は毎回気を遣っている。最近では直径の同じ手漕ぎポンプ用の真鍮棒をガラス管代わり差し込んで位置決めするのが工法として定着したようである。差し込んだ真鍮棒が軽く抜き差しできるよう位置決めするとガラス管を痛めることは殆ど無いと思っている。ガラス管がスムーズに入ることを確認したのであるが、これはまた外さねばならない。しかしながら水圧テストはその前にやらねばならないという面倒さが始まった。完成時と同じ状態にナットは締めておいたが挿入口のナットにはシール剤を着けずにおいた。

今回の記録はここでお仕舞いである。小型圧力計は英国製である。今でも小型のものは英国製が幅をきかせているようなのは、さすがにライブスチームの裾野の広い鐵道王国の英国なればこそである。 |
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