からくり庭園日記

2005年01月01日

はじめに
 春間近、庭を見渡すとそろそろ春の兆しです。この数年庭の手入れを怠ってきたせいか荒れ気味です。庭木が次第に大振りになって締まりがなくなっています。年寄りが丹念に手入れしていた時代は素人目にもしっかりした木々達でしたが、我々夫婦ではなかなか行き届きません。家人が細々と世話をしていますが家事との両立はなかなか大変です。
という事情のもとに今年のテーマを庭の四季にしてみようと思いました。なかなか重い腰があがりませんが、体力維持のために外気に触れる趣味として定着させようと思います。
これまで庭の四季について体系的な記録がありません。わずかにデジカメや修理したカメラの試写で撮った昔の庭の姿が残っています。これで見るとずいぶん庭も変わりました。この昔風の庭をいつまで維持できるか分かりませんが、蜻蛉池シリーズの延長あるいは庭園鉄道序曲という気軽な気持ちでまとめてみるつもりです。古いフィルムも総動員して懐かしい光景も探し出したいものです。観察の楽しさを教えてくれた蜻蛉池日記の始まりの弁を取り込んでスタートです。(2005.02.16)


(からくり庭園日記の前段、蜻蛉池日記の始まり)
ミニビオトープへの取り組み
 ビオトープ(Biotop)とは、「生命」をあらわす接頭語のbioと「場所」を意味するtopを合成したドイツ語です。単なる緑を復活させる運動でなく、豊かな自然環境を取り戻すのが目的です。その環境には蜻蛉(トンボ)や螢だけでなく、鳥、蛙、蚯蚓(ミミズ)更には微生物までもが連鎖の世界に入っており、人間が手助けすることなく生きていけるようになっています。
 我が家でもひょんなことからこの環境づくりに挑戦してみることになり、素人の試行錯誤が始まりました。わずか一坪程度のスペースに蜻蛉池と呼ぶ水辺を作ることでこんなに環境が変わるのかと驚きの連続でした。子供達が小さい時期に取り組んでおけば良かったと悔やむことしきりであります。
  この記録は、やってみたいなと思いながらも尻込みしている世の中のお父さん達への楽しい贈り物です。毎年毎年面白い物語が起きそうな期待感一杯の遊びになること請け合いです。
 このミニビオトープ作りを通して自然の面白さ、不思議さを感じ取り、自然の微妙なバランスを味合うことで環境を守っていく大切さを家族、あるいは親子で学んでいただければ、この雑文をまとめた甲斐があったというものです。
 まだ四季を経験していない蜻蛉池ですが、厳しい環境の夏を乗り切ることが出来たのでほぼ完成したのではないかと考えています。池に住み着いた生き物が無事越冬でき春先にうごめき始めることを夢見ております。
毎年毎年面白い物語が起きそうな期待感一杯の遊びだと思います。
1997年秋 定着した蜻蛉池を前にまえがきを記す)

    (2004.12の蜻蛉池)
ということで新しい取り組みを始めます。
直近の月の出来事から並べていくことにしました。



2004.12-2005.1の記録

2004.12.31
昨年(2004年・平成16年)暮れは雪でした。恒例の年末の浅草寺詣でから帰宅する頃にはすっかり雪景色になってしまいました。我が家の雪の庭という記録も大変珍しいのでデジカメやアナログで記録していました。そういえば、10年ほど前の雪はステレオカメラで記録しています。
庭で目立つものといえば温州蜜柑です。今回初めて大量に実を付けたものだからかなり採り残してあります。尾長だと思いますが、よく来る小鳥たちの餌になりそうです。食べ飽きたのでまあいいかと思っています。庭の正面に何故か棕櫚の木が根付いて1mほどに伸び石灯籠が見えなくなってます。我が家の庭にはそぐわない風景なのでいずれ処分するつもりです。祖母がいたら即座に抜いたと思います。

1/23
 ちょっと水切れを起こしかけていたので慌てて水を補給をしました。井戸水を汲み上げて暖かい水を入れたところ小さなメダカを中心に季節外れのメダカの学校が始まりました。ざーっとみたところ11匹いるようです。その中で成魚というのは2匹だけでした。この季節、成魚は滅多に姿を現さないのでもう少しいるかも知れません。見えないところで世代交代が行われているようです。もう一月もするとカエルが姿を現すはずです。平穏無事な一年であることを祈って今年の蜻蛉池のスタートです。具体的な事象を取り込んで真面目にレポートしたいと思っています。でも、初回から結構ファジーですね。



2005.2の記録
2/13
年が明けて2ヶ月、風邪を引いたり天候不順、運転会と庭に触れない格好の理由続きで今日になりました。
昨年2.5kgという大量の実を付けた草木瓜をチェックしたところ花が満開です。昨年は全く気がつきませんでしたけど薄いピンクの花はなかなかいいものです。はたして実を付けてくれるかどうか、自然任せですけどまあいいでしょう。

   (ボケの花が満開です。)

鉢に入れたまま地植えした枝垂れ桜がますます大きくなってきました。一昨年植木屋がミスをして花の付きが悪かったのですが、花芽もまずまずなので今年はたぶん大丈夫と思います。木の芽が次第に膨らんできているように思います。春もすぐそこまできているようですね。
植木鉢で育てているものも順調です。ただ、藤の大鉢と白椿の小鉢が割れたままなのはこのところの無精な生活を表しているようでちょっと恥ずかしいですね。

2/20
 寒い時期は変化に乏しいものだから横目にするだけにしていたら、あっという間に一ヶ月経過しました。でも殆ど変化がありません。温かい井戸水を補給するとメダカの幼魚が水面近くに集まります。成魚は隠れたままのようです。昨年は、2/22に出てきたカエルたちですが、さて今年は何時姿を見せてくれるのでしょうか。カエルの出現時期で今年の暑さが予測できるのかも知れません。
この数年荒れ気味の庭です。今年は蜻蛉池だけでなく庭の草花にも焦点を当て、新しい観点で蜻蛉池日記を再出発しようかなと思っています。そのうち気が向いたら編集替えをするかも知れません。が、例によってあてにならないのでどうなりますやら。
今年も既に2ヶ月近く経過しました。これから春の息吹です。楽しく観察に取り組みたいと思っています。機械のからくりとともに自然のからくりも楽しんでみることにしましょう。

<庭の片隅に蕗の薹。見つけるのが遅かった>

2/26
 週末の庭仕事をと思いながら庭の隅から春の兆しを探してみました。鉢植えと違って地面の福寿草は、あと少しで咲きそうです。遅咲きの梅はまだしばらくかかりそうです。楓の根元に蕗の薹を見つけましたが、天ぷらには時期を過ぎていました。見上げるとミモザの花芽が黄色みを増しちょっと楽しみです。が、ちと大きくなりすぎてしまい小振りにするか、あるいは処分せざるを得ないかもしれません。毎度この季節になると蜻蛉池を賑やかにする蛙はまだ姿を現さず、昨年は2/22に初見参の記録があるのでちょっと気になる毎日です。もっとも早見に姿を現すと昨年のように酷暑が訪れそうなので遅めの出現を歓迎する気持ちでいっぱいである。啓蟄とは虫の這い出る時期ですが、旧暦では何日に当たるのか、この時期に現れるのが本来の姿だろうと思います。天気予報によると明日は氷点下とのことだそうなので啓蟄はもう少し後になることでしょう。

   <日当たりのいい場所では肥後椿>

 曇天、寒風吹きすさび庭仕事を中止してしまいました。剪定残した木々が気になるのですが、明日は家の用で手を着けられそうにありません。こんな調子なので毎年庭が荒れていきます。(汗)
今年の目標はやはり庭仕事、そして線路人足でありたいものです。

2/27
 更新しないつもりでしたけど、20時頃池の前を通ったら火鉢池に蠢くものが、蛙です。昨年より5日遅く見ました。明日も寒いとのことなので昨年より1週間強遅れて季節が動いているようですね。今朝は氷点下で、昨日井戸水を補給したにもかかわらず珍しく蜻蛉池に氷が張っていました。
この日記を庭全体の観察日記にしようと準備中です。よく見るとネタが色々あります。

    <福寿草の開花ももう一息です。>

2005.3の記録
3/3
 今日は雛祭り、家人の誕生日であります。ところが、またもや風邪を引きました。今年はこれで3度目です。新年早々の風邪引きがなかったので安心していたらその反動がきてしまいました。日頃の精進不足が体力に現れたのか、年のせいであることには変わりはなさそうです。一日半完全に寝床に入ってひたすら回復に勤めたところ、薬のせいもあってよく寝られるなと思うくらい寝てしまいました。おかげで今朝は何とか出勤することができました。実はこの文章の一部は出勤途上で書いたものです。(汗)
ところで、寒さのぶり返して雛祭りというのに冬空です。二階の窓から庭を見渡せば見えなかったものが目に飛び込んできます。ミモザはさらに黄色の雲を大きくし、隣家の塀の角に八重の山茶花が白い花を開いています。肥後椿の蕾が日一日と大きくなっています。変化がないようにみえて着実に変わっているようです。やっぱり柑橘類の冬場の剪定を急がなければと気が焦りますが、今週末は雪のようです。

3/12
 久しぶりの庭仕事です。これまで全く手を着けていなかった庭木を剪定することにしましたが、よく見ると何年も手を入れていません。植木屋さんに任せてしまうとどうしても雑木は対象外になってしまいます。というかそこまで頼んだらいくら費用がかかるか分かりません。家族でやっていたのですが年寄りがいなくなると手が回りません。やはり、今年のテーマを庭仕事にして元通りの庭にしなければいけないようです。今日最初に手を着けたのが母の植えた温州蜜柑です。昨年7回忌をやったので既に8年程経ったのではないかと思います。昨秋は食べ切れぬほどの豊作。まだ枝に少々残っていて小鳥たちの食料になっていました。

 <昨年は豊作だった温州ミカン>

 昨年の実を残してしまったので今年の豊作は期待薄ですが、木全体が大振りになってきているので天高く伸びた枝と昨年着果した枝を切り取りました。その後ろの生け垣のそばにある百日紅も伸び放題です。これも大きく切り詰めました。もう一つ、10年ほど前に植木鉢のナツメを祖母が地面に置いたままにしたところ、そのままその場所で根付いて数本の幹に分かれて伸び放題です。これも思い切って2本の幹を残し切り詰めました。ほとんど庭とは云えない状態になっています。万事がこの状態なのでやることは沢山あります。いっそすっきりと整備して庭園鉄道を開業しようかと思うのですが、その障害は色々ありそうです。が、体が動くうちに大土木工事も必要のようです。
 5年ほど前に植えた本柚子も大きくなってしまいそうなので移植を依頼されています。この温州蜜柑の隣の適当なスペースに移すつもりで現地調査をしました。1,2週間以内に終わらせる必要があります。

<ミモザも満開です。枝を切りすぎて失敗しました。>
剪定した幹や枝、これらを切り詰めてゴミ袋に入れて作業終了。でも何か気になります。太陽の恵みを切り取ってゴミにする、燃えるゴミにして二酸化炭素を放出・・・

3/16
 二三日寒い日が続いたものの、今朝はすっかり春めいた暖かさです。蜻蛉池の側の梅は満開になりました。この梅は20年ほど前に区の出張所でカミさんがもらってきたものですが、毎年綺麗な大柄の花を着けます。どうやら実をつける品種のようですが、収穫する量にはまだ至りません。
ところで昨日まで池に蠢いていた蛙たちが一斉に姿を消してしまいました。産卵終了です。 例年ですと3/3頃ですが、十日以上遅れています。昨年は2/25という早い時期でしたので三週間も違っています。今から今年の天候を予測するのは大胆なことですが、意外にも冷夏かもしれません。今年はまじめに庭の手入れをするつもりなのでこの予測結果が楽しみです。でも天変地異だけはあって欲しくないですね。蛙たちの無事なる巣立ちを見守りたいと思います。メダカは幼魚がほとんどですけど十一匹ほど越冬してくれました。それにしても5,6匹いた大きな蛙たちはどこに姿を消したのでしょう。周囲を探しても見つかりませんでした。

3/18
  昨日の昼間は、久しぶりの雨で花粉も流された感があった。夜になると池の周りには、また蛙たちが集まっていた。敷石を並べた通路にも二匹うろついている。コートなしでもいい位の気温なので彼らも心地よいのであろう。 ただ、通路にいる蛙を踏みつけるのもいい気持ちではないので池に追いやった。 暗闇の中でドボンという音に、「蜻蛉池かわず飛び込む水の音」ではあまりにも芸がないと思ったが、無意識に浮かぶからすごい。私ではなくて松尾芭蕉である。
暗闇の水音聞いて春を知る」では自己満足である。
 またもや深夜の帰りとなった倅を待つ間、ケロケロという鳴き声が庭に響いていた。
今朝、慌ただしく出勤する際に池を見ると火鉢池に二匹ほど蠢いていた。再度の産卵があるのであろうか。満開の梅の香りが心地よい朝で、花粉を忘れるひとときである。
遅咲き水仙が小さな蕾を見せていた。

   <水仙が春を告げています。>

3/21
 連休第3日目、やっぱり家の仕事でした。でも庭ではなく古くなって油の切れたウッドデッキの塗り替えをやりました。近所の河野金物店で量り売りしてもらった床用の油を金属タワシで表面の苔などを取り去った床板に塗りつけました。雨ざらしだった部分はどんどん油を吸ってしまいます。4,5年放置していたのでだいぶ傷んでしまいました。河野さんからはウッドデッキなど手入れが大変なので止めるべきだと最近忠告されましたが、作ってしまったものはもう遅いのです。それでは最善の手入れは床用の油だとのことで今日の作業になりました。塗布後3時間もすれば床板に馴染んでしまいました。新品に近いとは云えませんが、カサカサしていた床がしっとりとした雰囲気になり元に戻ったような気がします。今日は東京の湿度が一時9%まで下がったとかでこの作業には最適な気候だったようです。明日は午後から雨とのことなのでほっと一息つきました。この様な地道な作業を今年は継続していこうと思った次第です。
慣れぬ作業ですっかりバテてしまいこの後ウッドデッキ用の机や椅子の清掃で店仕舞いしてしまいました。汽車ポッポ製造の作業場所を作るつもりだったのですが、完全に放棄してパソコン作業になってしまいました。
来週こそ柚子の移植です。

3/26
 柚子(ゆず)をやっと移植しました。予想通りだいぶ根が張っていたので注意深く掘り下げたのですが、主根が50cm以上伸びていました。この木は主根を伸ばして横に拡がるようです。密柑の木の近くに場所を確保して植えましたが、無事根付いてくれることを祈ります。

  <ちょっと分かりにくいのですが柚子です。>

 柚子を掘り上げながら空を見上げると杏(あんず)の花が満開です。なかなか実を付けてくれないので残念なのですが、花は大変綺麗です。家人が一眼デジカメで盛んに写していたので私もマイデジカメのcoolpix4500で写してみました。今年は何個実を付けてくれるのか、楽しみです。もう少し小振りに仕立て直したいのですが。根気よくやる必要がありそうです。




  <今年はいつもよりも花が多いようです。>

 久しぶりに蜻蛉池の浚渫をやりました。というのは蛙の産卵後は池の底に埋めた植木鉢に周囲の泥が溜まってしまい平坦になってしまうからです。この泥を移植ゴテで取り出そうとしましたが、うまくいかないので素手になってしまいました。水底は意外に冷たくて手の先が冷え切ってしまいました。メダカたちが驚いて水面に浮上し集まっていたので数えてみると14匹いました。それに白いゴミのようなものが泳ぎ回っていました。どうやら昨年教材用の卵をまいた?豊年エビかも知れません。池の観察も楽しみです。



2005.4月の記録
4/3(日
 朝から雨という天気予報が外れ、昨日成城の東宝大工センターで買ってきた物置を作り始めた。耐久性にちょっと不安があるものの味気ないスチールの物置よりも木製物置とした。ウッドデッキ等で使われている防腐加工がなされた薄茶の組立キットである。


難点は、組立が面倒なのである。値段は金属製に比べて安いのであるが、その分組立方に要領が必要だ。まあ私のように組み立てるのが面白いという向きにはお薦めである。ただ、通常の組立キットと違ってモノが大きいので閉口した。もう一回り大きいモノを買っていたならば家人の応援が必要だったと思う。注意書きには二人で作業のことと書いてあった。この物置には新年早々購入した防災セットのリュックを入れる予定である。
これで新年以来のノルマを果たすことが出来たのでホッとしている。

ついでに見つけた100V-12Vの水中ポンプを千円で2セット買った。3年前のボートショウで入手していた12V/350mA/5W出力の太陽電池で駆動できないかと考えた。このモーターは200mAなのでひょっとしたら楼欄のロプノールならぬ晴天時には蜻蛉川が出現するかも知れない。
 太陽電池と直結して回転するか確かめてみることとする。もし無理であれば充電システムを作らなければならないのがちょっとつらい。5月連休の課題とする。

 蜻蛉池の卵であるが、3日ほど前に孵化したようである。卵にびっしり貼り付いたままである。もう数日すればオタマジャクシとなって池中を泳ぎ出すに違いない。今年の数は心なしか少ないように感じている。メダカは10数匹健在である。ということは食欲旺盛な銀ヤンマはいないようである。残念なようでちょっぴりホッとしたような気持ちである。

4/7(木)
 昨晩,22:10頃犬の鳴くような音がしたが、気にもせずいたところ近所の人の知らせで我が家の門の前の車除けポールが2本なぎ倒され、車の前輪カバーやライトの一部が散乱していた。いわゆる当て逃げである。警察官に来てもらい実地見聞してもらったが、人身事故でもないので気合いが入っていない。まあ、人が怪我しなかっただけでも幸いである。飛び散った部品を見るときっと修理代が高く付くのではなかろうか、飲酒運転か対物保険に入ってないのでこそこそと逃げ去ったことだろう。天網恢々粗にして漏らさずになることを祈る。
今朝庭の枝垂れ桜を見ると三分咲きである。これが鉢植えの限界であろう。さてこの桜をどうしたものだろう。それはともかく今年はまずまず咲いてくれそうなのでささやかな花見が出来そうである。

4/10(日)
 北裏鉄道運転会と所用が重なり庭仕事は放棄する。枝垂れ桜を眺めただけの庭仕事。池のオタマジャクシは卵から離れて遊泳を始めたようである。この季節は例年池の水がもやーっとしてしまうが、卵の一部が腐乱?するためだろうか。それにしては生き物は元気に泳ぎ回っているのでこのままでいいのだろう。


 枝垂れ桜はほぼ満開であるが、枝垂れ足るゆえんの枝の先ではなく幹に近い部分での開花が目立っている。一昨年、植木職人とは云えぬ駆け出しの若者が先端を切りつめるという阿呆なことをやった結果、まだ元に戻らぬ状態である。もう一年見守るほかなさそうである。

4/17(日)
 金、土、日と所用で慌ただしく結局庭は手つかずでした。好天の日は、移植した柚子の元気がなくなり冷や汗ものです。帰宅後たっぷり撒水しておきました。そのついでに周囲の木々達を眺めやると新緑真っ盛りです。枝垂れ桜には散り残った花が祭りの後のように寂しそうに咲いていますが、新芽も伸びており、一年後が楽しみです。その根元には、母が手に入れた石楠花(しゃくなげ)が花芽を膨らましてきました。そうそう、蜻蛉池の側の牡丹の花芽も大きくなってきたので支柱を立てる必要があります。週末の作業がまた一つ増えました。その隣に小鳥が種を運んできたのか自生した山椒があります。この新芽も伸びてきて、これからの料理に彩りを添えてくれそうです。

     <春ニラの花、でもちょっと茂り過ぎです。>

玄関前では、楓の新芽が見事です。柔らかい緑の筆のような枝を眺めるのが毎年の楽しみで我が家の来訪者にも好評です。カミさんが頑張ったモッコウ薔薇のゲートにも花芽がびっしりで、黄色の膨らみが目立ってきました。一週間もすれば黄色の門になりそうです。遠目には柿の新芽も大きくなっています。枝を切り忘れた箇所の剪定作業も思い出しました。
 このようにあちこちに目がいくのは手入れが出来ていないからだと思います。ゆっくり植木を楽しんで散策できる環境に戻したいと思った瞬間でした。

4/24(日)
 昨日の前半は家の用事で身動きがとれず庭仕事などとんでもない状態、用事が終わり、一昨日知らないうちに全くだめになったブロードバンドルーターを新調のため新宿へ出かけることになってしまいました。前触れのない故障はデジタル機器の特徴でもありますが余計な仕事が入ってちょっとショックでした。
この際と思って無線LAN併用器とすることにしようと考えていたら。「新宿行くのなら私も」と家人が同行し彼女のパソコンを最新鋭機に更改することになってしまい、今回は対衝撃性も高いという東芝のノートにしました。久しぶりの新型機でありましたが、その進化にはすごいものがあります。この世界を生業にするならば、時折新しくしていかないと新技術に追随できないと思いました。さりとて会社の金を使う気持ちにはなりません。勉強は自前ですね。(汗) 結局その日はルータとパソコンのセットアップで終わってしまいました。現行機のレベルに移行するにはしばらくの猶予を願い出た次第です。(汗) 更なるスキルアップのために私も新型を欲しいものです。
完全に脱線して失礼しました。(汗)

 本題に戻しますと、今日は年寄りが丹念に手入れしていた黒松を剪定することにしました。地植えですが、芽を摘むことで盆栽仕立てにしたものです。この数年の手入れが行き届かずに次第に大きくなってしまい、通路にはみ出しています。庭手入れの一環として松の小型化もテーマです。そうすることで、鉄道敷地の確保ができるかも知れません。

       <今年も咲いた石楠花>

 この季節の庭の変化は激しくて記録するのも大変です。石楠花が一斉に開花、ゲートの木香薔薇は三分咲き、ここに来て牡丹があっと云う間に膨らんでいます。週末には満開と思います。慌てて花の支柱を立てました。

    <咲き始めた牡丹>

 木々の新緑も日々大きく変わります。蜻蛉池から庭全体を観察対象にすると対象が増えてどうしても雑駁になります。池近くの藤の大鉢では花芽がどんどん伸びています。例年ほどではありませんが、70程度の房が垂れています。
肝心の作業は、黒松二本を終えることが出来ました。空きスペース至る所に松を植えているから手入れが大変です。末の手入れを考えると、毎日が日曜日など関係なさそうな気がしました。

4/28(金)
 連休前なので心弾むと云うより何となく慌ただしい気持ちになってしまうから不思議です。一年前には佐賀県周遊の旅の期待があったのですが、今年は諸般の事情から家に籠もることにしました。そんな今朝、出勤前の庭を見ると、薄桃色の牡丹の大輪が満開です。毎年楽しませてくれるスターです。残念なことに隣に植えた深紅の牡丹は土が合わないのかこのところ咲きません。「あ、時間がない。」と慌ただしく水やりして家を出ました。
明日からはしばらくゆったりと庭のお相手ができそうなので心和んだ朝になりました。藤の大鉢も満開間近です。そういえば昨年のこの時期は、これらの花の殆どは終わっていました。

4/30(土)
 連休二日目は、黒松のせん定に徹するつもりでしたが、昨日の横浜ハンズ運転会疲れか、気の緩みなのか分かりませんが、朝のスタートに力が入らず、11時過ぎから作業を始めました。松から始めずに家の側にある植木が生い茂っていたのでこれらを整理、午後やっと松に手を付けました。何とか予定の範囲をやりましたが、ちょっと雑だったようです。残りは明日としました。松の手入れは真面目にやらないと結果が見えてしまうので大変です。でも、花が咲くわけでもないのに入れ込みそうになるから不思議です。
 牡丹は今日散ってしまいました。。櫻と同じく開花は遅かったのですが、あっという間にお終いです。また来春です。

     <こんなに茂ってしまいました。>



2005年5月の記録

5/1(日) ちょっとした作業
 やりかけていた松をやっと終了。単純作業ですが、次第に無我の境地になってしまうから不思議なものです。慣れてくるとこの枝を切ると云うことを感じるような気がします。綺麗な松に仕立てたいのですが、私には十年早いのかも知れません。

     <大根の花に飛んできた小蜂?>

昨日切り貯めていた枝を小さくしてゴミに仕立てました。2日間のゴミ袋が2つになりましたので庭の手入れは連休後半にしたいと思います。観察日記はこのところやっている暇がありませんが、オタマジャクシもメダカたちも順調に育っているようです。 

5/5 子供の日
 連休始めに庭仕事をやっただけでそのご進展なかったのですが、やっと取り組める時間が出来たので家人と久しぶりに大車輪で農作業です。明日から義母のリハビリ準備で熊本に出かけるため、やりかけのガーデニングを終わらせたいという家人にこき使われたような気がします。とりあえず小生は鬱蒼としてきた蜻蛉池周辺から手を着けました。周囲にシダ類が増えたので根から除去し、まだ開花中ではありますが、大振りになったツツジやその他植木を大きく刈り込みました。おかげで久しぶりに明るい蜻蛉池周辺に変貌し、空中からも水面を認識しやすくなったと思われるので蜻蛉の定着率も上がるかも知れません。(ほんとかな?)

 <蜻蛉池そばの躑躅、この後刈り込みました。>

三寸アヤメが短期間に大きくなり蕾が林立してきました。紫色の花を毎年楽しみにしています。
家人は、ニュージーランドで見てきたという花の球根を植えるために雑草だらけの前庭を開墾中です。そのうち、「地面が固いから代わりに耕してちょうだい。」という作業依頼ですが、断るわけにも行きません。二つ返事で交替しました。なるほど、この場所は十年ほど前に深く掘って腐葉土などを鋤き込んだ記憶があれますが、その後は手つかずの場所です。土を柔らかくしてバトンタッチしました。
そのうちカミさんは作業終了ですが、私はまだまだノルマがあるので黙々と作業を進めました。作業終了の場所を見るとまだまだ雑草、特にドクダミが蔓延っています。この草は十薬と言って昔は重宝されたようですが、今の我が家では残念ながら邪魔者扱いです。抜くにも要領が必要で、単に引っ張ると途中で切れてしまいます。地下茎を残すとまたもや出現するのですが、心の余裕がないと除去できない草です。この草の生えていない庭の持ち主はきっと気持ちの余裕を持っている人であろうと思いながら残りを抜いていました。やっぱり完全には抜けず、まだまだ精神修養が必要であると密かに考えた次第です。
残り作業と言いつつ励んだ成果は、ゴミ袋二個分の草でした。結局本日の整理で六袋出してしまい、日頃の手入れのなさを恥じる格好になりました。「やっと庭の手入れが出来るスタートラインに立った訳ね。」とはカミさんの言です。よろしく頼むよ。(笑)
私は鉄道用地買収の起点に立ったわけです。
でも、剪定して用地の測量を可能とすべき場所がまだまだあるので週末庭師はこの先も続きそうです。

<木香薔薇のゲート、頭でっかちですが今年も咲いてくれました。>


5/12(水) 三寸アヤメ咲く
 三寸には収まらない三寸アヤメですけど、今朝の出勤時に咲いていました。これから10日あまり楽しませてくれます。


そういえば昨年はどうだったかなと振り返るには以前の記憶がないのは不便です。これまでの蜻蛉池日記をを見ると分かることもありそうです。ということで自分のメモかも知れませんが、巻末に2年分の記録を復活しました。


5/14(土) 剪定
 午後、駒場の知人宅にお届け物があるので慌ただしい庭仕事を実施しました。まず始めは、この数年刈り込めなかった金シャラを富士山の形に整えることです。続いて花の終わった躑躅を剪定です。おぼろげな知識では花が残っている状態で刈り込みなさいと云うことでしたのでその通りにしました。後は気になっていた築山周辺の剪定です。我が家からは見えない場所なのですが、気になる場所はどんどん整理することにします。
昨年、大収穫だった温州密柑の花が甘い香りを漂わせて今年も沢山咲いていました。柿の花がびっしりと咲いています。こちらも豊作であることを祈りました。

    <温州密柑の花>


     <今年は沢山実りそう、柿の花>

 ぼんやりしながら剪定していたらいつの間にか正午をまわってしまいましたので急いで切り落とした枝葉を集め今日の作業はお終いです。

5/21(土)
 気になっていた花の終わった躑躅を3本剪定しました。特に大きな1本に汗だく。ついでにシャラの大物も終わられせてしまいました。数年手入れしていなかったので元よりも大きくなってしまい庭が段々狭くなっています。思い切って刈り込むことにしたので大労働でした。
終わったのが15:30頃、何と5時間ほどの作業となって脱水症状を感じました。
この様な手入れを継続できたら元の庭に戻せるのではないかと考えていますが、継続性が・・・・
今年はとにかく頑張ることにしています。(汗)
蜻蛉池の底に埋めてある植木鉢から溜まっているヘドロを浚渫しましたが、素手でやると効率が良くありません。オタマジャクシが動き回るせいか一杯でした。よく見ると後足がちょこっと出ています。剪定の結果はゴミ袋2個分でした。



2005年6月の記録

6月5日(日) 5月の反省
 意気込んで作業を始めていた5月でしたけど、眼の不調で作業を休んでしまいました。その間オタマジャクシが微小な蛙になっているのを発見したのが、5/30でした。昨日も睡蓮の葉によじ登っていました。
蜻蛉池の周辺は、日一日と新芽が伸び、鬱蒼とした圧迫感を漂わせてきました。剪定の時機を逸しそうですが、コンディションを考えて来週辺りから再開します。でも、出張が・・・
現在、皐月が真っ盛りです。花が終わりかけた頃が剪定時期なので頑張らねばとチャージ中です。ライブスティームも形を整えてくると線路用地買収も急ぎたいと考えています。(笑)
本日は雨上がりで庭仕事にはちょっと不向きなのでこの更新をやっています。眼の不調から来る精神的ダメージも結構あります。何とか回復したいと懸命です。(汗)



2005年7月の記録

7月3日(日) 6月の反省
 結局6月は眼の不調と風邪が引き金で庭の手入れは殆どやりませんでした。7月に入ってすぐの1、2日に植木屋さんに頼んで剪定を終了してしまうことになりました。やっとすっきりして丁度散髪に行った後と同じ気持ちの良さです。来週も家の仕事で不在になりそうで、二週間後まで庭の手入れはお預けです。残念のようなホッとしたような複雑な気持ちです。(汗)

7月16日(土) 蜻蛉池模様
 7月に入ったもののまだ手入れが出来ていません。一昨日糸蜻蛉と2,3mm程度のメダカの稚魚を目撃しました。池の中は順調に夏に向かっています。周囲の植物が池を覆い始めたので蜻蛉池とは云えなくなりそうです。急いで清掃したいところですが、さてどのようになることやら。
本日は家の用で終日外出になりそうです。明日は出来るかな。

7月17日(日) 十薬大清掃
 全く出来なかった六月の作業を一気に片付けようと思って草取りを始めました。特に家の裏に十薬、つまりドクダミが大繁茂しています。地面が見えないほどです。それにお隣との境に植えている植木もちょっと見ないままに鬱蒼としています。
気合いを入れて作業開始したのが10時、途中カミさんも参加というか自分の畑の手入れです。流れる汗をものともせずに草を抜き始めました。お隣の竹がブロック塀の底をくぐって進入しています。早めに抜いておかなければ後処理に困ります。二時間続けての作業でひ弱な私はグロッキーです。(汗) 普段エアコン下の軟弱な環境にいるので今日のような蒸し暑い日の作業には参ってしまいます。体力回復と思ってちょっと頑張ったところ最後は脱水症状気味になり一休み。昼飯前に終わらせようともう一頑張りして、作ったゴミ袋は5袋、カミさんの分と合わせて7袋になってしまいました。再利用できると良いのですが、ごめんなさいです。
蜻蛉池周辺の伸びすぎた三寸アヤメを刈り取って今日の作業はお終いです。1.5kgの減量を果たしました。
まだ不調なのか書き方が散漫です、この日記はやはりブログ化した方が良いかも知れません。
私のブログにも書いて見ます。ブログとHomepage双方のバランスをうまくとりたいものです。



8月26日 庭園日記お休み
 ブログ「からくり出張所」を立ち上げ試行していますが、庭園日記はブログが適していると思います。従ってこの先はブログの蜻蛉池日記として続けてみようと思います。
ここはこれでお休みさせていただきます。





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