SNCF 140C 287 製作記録
弁調整結果の確認は、自分が蒸気になったつもりでエンジンの中を行き来します。これでいいと納得した時点で弁室を閉じました。ドキドキものです。
ここまで組み上げるとエアテストです。
シリンダ用オイルに機械油を混入し軽くした油を給気孔からたっぷり入れて恐る恐るエアで回してみました。コンプレッサからの管と写真のバイトン管の径が合わなかので両者を押しつけました。これで動いたからまあいいでしょう。(^0^;) まずは前進から試すと重々しい音を立てて回転が始まりました。 最初の回転がこの程度であれば合格です。 後進回転は今一つでしたけど、前進側偏重に調整したのでこんなものでしょう。 回らないとかギクシャクするとかのトラブルもなく一発で回ったので良しとします。この瞬間は何回経験してもやっぱり嬉しいものです。
回転時の圧力は1.2kg/cm2 でした。動きがまだ固い感じですが、回り続けます。何か起きそうですけどエア運転を繰り返してあたりを取ることにしました。今回は合計5分程度のエア運転でした。
ところが、運転後子細にチェックしてみるとちょっとした問題を発見しました。 ・右側第一動輪の連接棒ネジが緩んでいます。二度緩んだので念のためにロックタイトで締め直しました。
・右主連棒下部がスライドバー支えのネジの先と接触し、囓ったあとがあります。飛び出した部分を削りました。 ついでに左側もチェックし念のために削っておきました。ご覧のようにクリアランスはギリギリでした。この上にボイラー を載せるともう少し隙間が空くようです。
このあと再運転するとスムーズな回転に変わりました。これならば先に進めて良さそうです。 |
|
|
|