クラウス製作記録

2011/9/19 スチブンソン弁取り付け


 始めたからには時間のあるときはコツコツ組立中です。作業場所を自宅に変えたので早く目覚めた朝や就寝前など気が向いたタイミングで取り組めるので楽です。ただし、工具類は工場に置いたままなので作業効率は今のところ低いままです。作業環境を移設するつもりですが、まだ入れ物が整わない状況です。 工作を始めると面白くなって肝心の作業場所確保のことを忘れています。

 こんな具合にクラウスの作業はいつの間にか進展しています。 最新の状況ですが、20日に欠品の潤滑油タンクと給油管をつなぐジョイントを早速送ってもらったので昨晩下回り組立を終えて台風15号の迫る中、エンジンのエア作動テストを慌ただしく終えました。 多分合格です。と云うのが本日(21日)のリアルタイムな話です。

それでは数日前に戻って作業記録をまとめておきます。
エンジン本体を取り付けると次はエンジンを制御する弁装置です。この機関車は弁の動作がよく分かるスチブンソン式弁装置を持っています。比較的初期の機関車に使われていた装置で、木曽赤沢森林鐵道に保存されているボールドウィンも主台枠内にこの弁装置を持っています。


これが弁装置の構成部品です。小さいので微妙な違いを理解するのに手間取りました。これを所定の場所に組み込むとご覧のような姿になります。


小さい機関車だから簡単だろうと思っていたのですが、小さいものには小さいなりのテクニックが必要でここまでまとめるのに意外に時間を要してしまいました。 人面のような円形部品が前進、後進のそれぞれに対応した偏心カムです。外側が前進用、内側が後進用です。 この写真のように上に引き上げると後進します。まだ逆転機は取り付けていません。
クラウスのような小型の機関車には複雑に見える弁装置が模型として面白いですね。 だいぶ以前にアスターホビーから発売されていたT3はアラン式弁装置というこの弁によく似たものを持っています。

しかしながら、このような微少なものを調整していると次第に疲れてきます。完全に仕上げるのに結構時間がかかりました。各所のネジを締め込んで弁室の蓋を閉じる際は気合いが必要です。 何度も機関車を組み立てていても緊張する瞬間です。





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